ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。
おはようございます。
軽く鼻水が出るのはマスクのせい?というような季節になってきました。
今朝はウォーキング実行。先日社内のアスリートKさんに教わった歩き方を実践したら、足の疲労感がハンパないです。これは効果が大きい!
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赤ん坊が世に出るのは苦行だと思います。
狭い産道を頭をねじらせながら通るのは苦しいでしょう。
外に出れば胎内と違って極端に寒いと思います。
また、生の体に触るものは全てがビリビリと痛いはずです。
考えてみればひどい話です。
かなり不快な別世界に投げ出されたようなものでしょう。
そのような状態から成長の第一歩をスタートします。
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ひどい目に合った赤ん坊も母親に抱かれて安心します。
次第に自分の世界を信用することを覚えます。
そして早く周りにいる人たちと同じようになろうと思います。
だから成長しようと躍起になって次なる別世界にチャレンジするのです。
あの不自由な体で寝返りを打とうというのはすごいエネルギーです。
あの弱い手足で這いつくばって移動しようというほど向こうが見たいのです。
重力に逆らって、バランス取って、立とう、歩こうというのです。
それぞれが一心に立ち向かって何ヶ月もかかるプロジェクトなのです。
毎回不快な別世界に投げ込まれるようなものでしょう。
それでも、そこに行きたいというエネルギーが尽きないのです。
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ところが、どこかで、ある居場所が心地よくなってきてしまいます。
あまり、変わらずにいることの方が楽だと思うようなことになっていきます。
好奇心を失うというのか、別世界に行くことを恐れるというのか。
週末にジョン・P・コッターの『幸之助論』を読み終わりました。
松下幸之助の生涯に渡った別世界へのチャレンジの客観的な伝記です。
松下幸之助が大好きだったという詩の一部を引用します。
以下引用==>
『青春とは人生のある期間ではなく、心の持ち方を言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。・・(中略)・・
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。』<==以上引用終わり
そう、だから、別世界に行くことを恐れるようになることが、
結果的には成長を止めてしまうということです。
いつまでも赤ん坊のころの、素直な心で、理想を追い求めることは
難しいことだけれども、価値のあることなのだなと思ったのです。