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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

3大キャリアからの推奨を受け、震災でも着実な対応が良かったと。2011年の10大ニュースカウントダウン!(8位・7位)

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おはようございます。

さすがに冷え込んできました。スマートフォンをいじりながら歩くといつの間にか指先が冷たくなっています。会社でも朝メール作成中は手の甲が冷えます。今朝は対策に、キーボード上にマフラーをかぶせてその中でタッチタイプするようにしてみました。かなり正確にキーボードを操作する必要があるものの、かなり快適です!キーの配置もより正確に覚えます。

今朝は10大ニュースの続きを。

■10位:お客様との関係強化

■9位:国外活動のきっかけスタート

さて、8位は?

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■8位:3大キャリアからの推奨を受けるようになる

昨年末のことでした。NTTドコモに「プロスパートプログラム」という認定プログラムがあります。CACHATTOのドコモさん専用モデル、CACHATTO DE (CACHATTO docomo Edition) がようやく製品認定をしてもらえ、今年に発表させてもらいました。CACHATTO DEは、もともと同社の「アクセスシンプル」というリモートアクセスサービスを2009年に提供終了するために急きょ作って対応したモデルです。今年になって着実な新規採用実績が増えてきています。
http://www.docomo.biz/html/service/cachattode/
http://www.cachatto.jp/news/20110121.html

今年の頭には、ソフトバンクモバイルで新しく制定された、SSPP (Softbank Solution Partner Premium)に認定してもらいました。ソフトバンクさん専用モデル、CACHATTO SE (CACHATTO for SoftBank) が、旧来より法人向けiPhone・iPadとの組み合わせに大切な役割を果たすとの判断です。
http://mb.softbank.jp/biz/service/partner/solution/e-jan/cachatto/
http://www.cachatto.jp/news/20110221.html

同時期に、KDDIからは、同社のリモートアクセスサービス「ケータイオフィス」を提供終了したく、CACHATTOを推奨サービスにしたいとのお話をいただきます。これも急きょ、KDDIさん専用モデルCACHATTO AE (CACHATTO for au)を作ることで対応させてもらいました。提供終了は2012年3月です。それまで導入の嵐がやってきます。
http://www.kddi.com/business/keitai_office/index.html
http://www.cachatto.jp/news/20111107.html

KDDIさんでは、社内に配布した2800台のAndroidタブレット、XOOMを動かすアプリケーションの一つとしてCACHATTOを採用してくれました。
http://www.cachatto.jp/news/20110714.html

以上により、2011年は、3大キャリアさんが公式にCACHATTOを推奨してくれるという、ありがたい体制になりました。スマートフォンへの大幅シフトも追い風です。端末にデータを残さないセキュリティと、導入が簡単であるというCACHATTOの特性は、キャリアさんの要望とのマッチングもとてもいいようです。

3carriers

こういったラベルも作成させてもらい、カタログに掲載しました。

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■7位:震災で落とさなかったシステム

3月11日の震災は壮絶でした。

CACHATTOは運よく、東京の二か所のデータセンターサーバー群には一切影響が出ませんでした。インターネットをベースにしているCACHATTOは、当日影響を受けなかったTwitterなどのSNSと同じで、サービスを落とさずに済みました。社内でのダメージも皆無。帰宅難民も数名出たものの、なんとか落ち着きました。

まずは一安心でした。

ところが、翌週から、震災関連のサポート問い合わせなどで忙しくなりました。さらに、世間では、サービスの無償提供やら何やらが流行りました。自分たちにも何かできないか。様々な議論をしました。

結果的には、一番大切なのが次の3点だろうということになり、そこに全力を尽くしました。

・ 情報通信インフラとして安定稼働をし続けること
・ 必要なお客様には口頭での依頼だけで人数増加に対応すること
(震災緊急対応制度)
・ 震災の影響で苦労しているシステム管理者さんたちを適確にサポートすること

地味な対応だったのですが、インフラサービスを提供しているものとしての対応としては正しかったのでしょう。その後、導入事例記事インタビューで震災の体験談をいくつか挙げてくれた人たちがいました。引用します。
http://www.cachatto.jp/case/case25.html
http://www.cachatto.jp/case/case22.html

「2011年3月には全国の営業拠点への展開を予定していた。その矢先に、あの東日本大震災が発生しました。その最中、思わぬ効果があることがわかりました。地震発生直後、安否確認システムにて社員の安否を確認するメールが発信されましたが、キャリアの携帯メールは届きにくい状況でした。ところが間もなく東北地方のMRからは『無事ですメール』がCACHATTO経由で届きはじめたのです。東北地方で始めたトライアルテストがこの様な思いもよらぬ効果を上げるとは想像もできませんでした。」

「震災発生後すぐに、いいじゃんネットさんが打ち出された震災緊急対応制度もよかったです。依頼するとすぐに利用者数を増加できたので、他のMRにも積極的に使ってもらうきっかけになりました。その後、全国展開は順調に進み業務効率が向上しています。東日本大震災での教訓は大きかったと思います。」

「私の体験ですが、大震災当日は会社でお客様対応に追われていました。震災直後に携帯電話はメール、通話ともに不通で、家族の安否が気がかりでした。ところが手元のiPhoneになぜだか『家族は全員大丈夫です。』とメールが届いたのです。いや、嬉しかったですよ。携帯が通じないので家族が機転を利かせ、会社のメールアドレス宛てに一報し、CACHATTO経由でiPhoneにメールが届いたのです。このような使い方ができるとは思ってもみなかったので思わずCACHATTOを見直してしまいました。」

その他にも、震災直後に現地視察に行った社長からも、iPad+CACHATTOで途切れず迅速な指示がきていたという逸話もありました。微力ながらもインフラとして社会貢献ができているということが実感できるのは、ありがたいことです。

会社としては、その後、震災特別休暇を制定し、節電を続け、今は電力会社をまたがったディザスターリカバリー体制の構築などを実施しています。

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