「残業という概念の無い会社にしたい」という起業前からの強い思い
おはようございます。
始発に向けての道中で、日の出が遅くなってきていることを実感しました。
太陽の力は少しずつ弱く、すでにこっそりと秋に向かっています。
今朝は起業前から強く持っている残業への考えを。
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自由裁量性で時間に関係なくのびのび全力で仕事をする。
起業前からそんなイメージを強く思い描いていました。社会人になって早々にアメリカ企業から出張してくる人たちに刺激されたからかもしれません。労働束縛時間でお給金が上下するという概念は、とても貧相なことだと感じていました。
仕事の評価には「業務時間」以外に「能率」と「熱意」という尺度があると思うのです。ところが、20世紀の、工業を前提とした業務体系には、「能率」と「熱意」という尺度がありません。業務に束縛された時間だけが測定されるのです。
忙しくてたくさん束縛された翌月には、残業手当がもらえる。すると「こりゃいいや」と、ちょっとしたお小遣いをもらった感覚になるのですね。だからもっと残業をしてみる。またまた2-3万円手取りが増えるわけです。「忙しいからね。当然だよ。」次第に感覚が狂ってくるのですね。
人は自分を正当化する動物です。「いやぁ、忙しくってさぁ!」いつの間にかこんなことが口癖になって、長時間労働への罠へとはまっていくわけです。昼間はのんびり仕事してなぜだか5時過ぎくらいから忙しくなってくる。そんなことにも気付かずにやってしまいます。そしていつの間にか生活残業。
これでは人生も仕事ももったいないですよね。公私ともに質を充実させてもらいたい。それなので、今の会社は次のようなルールにしました。
月40時間の残業手当をあらかじめ含んだ給与体系です。残業としてカウントされる時間は40時間以内に終えてもらう。20日勤務として1日2時間です。毎日全力で8時間働いて、さらに能率高く働けるのはせいぜい2時間でしょう。
もちろん、8時間を徹底的に密度高く働いてもらって、定時退社してもらうのはウェルカムです。さらにコアタイムが10時から15時のフレックスタイム制です。月の所定労働日数×8時間で、欠けないように調整してもらえばいいです。スポーツ観戦のために15時退社もOKです。40時間を超えてしまった場合は残業手当が出ますが、それはほとんど発生していません。
そのための、時間測定の仕組みも整備してもらいました。就業規則もそのように整備してもらいました。
成果は仕事のアウトプット。だから成果が上がらなければ評価も上がらない。成果が上がれば評価は高まる。「能率」へのインセンティブは仕組みとして取り入れてみたのです。
そして、ポイントになるのは「熱意」だと思うのですね。熱意を維持する。これができる人とできない人との一番差がつくところだと考えています。明日は「熱意」について。