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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

□□ストック型ビジネスモデルで会社が拡張できるありがたさ

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■ストックビジネスを確立したい際に持つべき信念

「事業のサイズはお客様が決める」

強気な目標を立ててそれを無理やり達成するというやり方もあります。一方、やるべきことをやって、それで製品とサービスを提供して、お客様に受け入れてもらって事業を回して会社を維持するというやり方もあります。

継続的にお金がいただける「ストックビジネス」を確立するには、後者のアプローチが有効なようです。

経営陣は売上を拡大して事業規模を何とか大きくしたいと思い勝ちです。規模の拡大が遅々として進まないストックビジネスに根気負けしそうになると、ついつい、「自分が事業サイズを決めるのだ」という傲慢な一面が出てきます。

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■カスタマイズ要望には標準化で対応

当社でも途中、苦しくて、お金がすぐにいただけるカスタマイズビジネスに走りかけました。ただ、カスタマイズビジネスは、拡大性や量産性と相反するものです。

・お客様固有のご要望は標準機能として提供する。
・2箇所以上から同一要望が挙がったら開発プライオリティを高くする。

この単純な方針で、カスタマイズはしないことにしました。サービスの改良はひたすら続けます。じっくりとストックが大きくなるまで我慢することにしたのです。少しずつストックビジネスが積み重なります。採算が取れるようになるまで丸3年かかりました。

一度採算が取れるようになるとありがたいです。ストックができると、事業としてより大切なことにじっくりと取り組めるようになるからです。拙速に目の前の売上を追いかけるよりも、中長期的な視点で資源を投入していこう。そんな気持ちが強くもてるようになります。

成果は積み重なり、今はそれなりの市場規模になってきています。

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■お客様がサイズを決めるとどうなるか

事業の規模の方はどうでしょう。

面白いものです。お客様へのサービスレベルを落とさないようにバランスをとるだけです。むやみな拡大というよりも、どうしても足りない部分に人を補充していくという感覚でしょうか。不思議と必要な能力と性質を持った人たちが、必要なときに参画してくれ、すぐに活躍してくれます。

徐々に人数が拡大します。毎年4-5名ずつでしょうか。穏やかな人数の増え方というのは、いい企業文化を醸成するためにも大切なことです。

ストック型のビジネスは、サービスの継続的提供をお客様と約束していることでもあります。じっくりといい方向にサービスが進化することが望まれます。文化が急変してサービスが変質することは、きっとお客様も望んでいないし、自分たちも気をつけて避けるべきです。

事業規模を急拡大させたいという欲望に対しては自制あるのみです。あくまでも、急な措置をとるのではなく、継続性、持続性のある滑らかな進化をするように心がけるのです。

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■それでも見た目も変わっていく

「広いねぇ。ここが手狭になる日ってくるのかね!」

平河町ビルの1階から3階に移動したときには、このように思っていました。あれから2年半。その日は想定よりだいぶ早く、いつの間にか人や荷物多く、手狭感がしてきました。

同じビルで4階が空いたので契約をして、そこに会議スペースやセミナー室、収納スペースなどを設け、3階はオフィスフロアをなるべく拡張することにしました。先週末はその工事がありました。

「少しでも皆が働きやすい環境を整えたい。」

そんな気持ちでこの土日は工事の立ち会いをしていました。

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伊達さん、加藤さん、グッチさん、土曜日の立ち会いお疲れさまでした。伊達さんのお母さん恒例の引越し弁当差入、美味しいし、とてもありがたいです。社内サーバーの移動とLAN設営に関しては、多喜乃さんが土日を徹して、身を粉にやってくれていました。今朝は複合機への出力もちゃんとできます。(涙)

立ち会いは、現場での疑問に応えるためにいるのですが、基本的に邪魔をしないように見守っているだけです。パーティション工事、電設工事、セキュリティシステム工事、電話の取りつけと設定、壁の補修、床の補修、家具の移動などなど。それぞれに専門の人たちがやってきては、かっちりと仕事をしていってくれました。毎週日曜日に出てきている掃除のおじさんも、大部分のゴミを処分してくれました。

見えないところで、本当に多数の人たちがこのオフィス環境を整備してくれているのですね。

グループウェアも端末も通信環境もどんどん進化する。それを先取りしてサービスを提供している。新しいお客様も次々と現れる。旧来のお客様にも満足して使い続けてもらう。じっくり型のストックビジネスでも、やるべきことは満載です。オフィスの様子も時間とともにどんどんと変わっていきます。

つくづく、30名弱で一つのサービスを創り込んでいる現状をありがたいことだと思いました。

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