震災以降、社内情報へのアクセスについて意味合いが変質してきています
おはようございます。
経営会議が先にあったので少しブログアップが遅くなりました。
今朝は震災以降に社内情報へのアクセスについて意味合いが変質してきている状況について。
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"Business Continuity Plan"という言葉があります。
IT用語として用いられることが多いです。災害時でも事業が継続できる見通しを立てておきましょうという考えかたです。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/bcp.html から引用させてもらいます。
企業がビジネスコンティニュイティに取り組むうえで基本となる計画のこと。災害や事故などの予期せぬ出来事の発生により、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続、ないし目標復旧時間以内に再開できるようにするために、事前に策定される行動計画である。
一昨年からの新型インフルエンザ騒ぎでパンデミックという言葉が流行り、BCPが注目されました。実際にはインフルエンザは大流行はせずに、すっかり「喉元を過ぎれば」現象となってしまったわけです。ところが、今回の震災でBCPに関する考え方が大きく変化しました。それをビジネス現場を通じて感じています。
CACHATTOのようなリモートアクセスサービスは従来、経営層や営業職など、外に行く機会が多い人たち向けでした。スマートフォンを利用して業務効率を向上させることを目的としています。必然的に、端末も会社貸与という形で進んでいたのです。
ところが、今回の未曾有の震災を受けて、状況は一変しました。
この手のアクセスは、緊急時に全社員が利用できる形でが必要なのだという認識が定着したわけです。全社員に端末を配るのは大変なので、社員の個人所有端末を使う。とにかく緊急連絡が取れる仕組みを入れておくことが重視されてきています。
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実際に、弊社では震災の週末明け月曜日から、既存顧客のライセンス追加が多数要望されています。さらには、従来からゆっくりと導入検討をしていた会社さんらも、急きょ導入をするという事態が発生しています。
今後も、電力供給の不安や、放射能騒ぎで、通勤すらままならない状況も出てくるでしょう。その際にも、柔軟に対応できて業務が止まらないような体制が必要なわけです。最低限の連絡が取れる体制は整えておくことが必須なのです。BCPが初めてリアルなものになったとでも言うのでしょうか。
CACHATTOは、リモートアクセスサービスの構築が2時間程度でできる製品です。多数の緊急注文をいただいており、緊急対応をさせてもらっています。既存のお客様の緊急人数追加についても「内示」だけで、即時対応させてもらうことを昨日アナウンスさせてもらいました。
http://www.cachatto.jp/blog/cachatto/item_134.html
我々のできる貢献は、ビジネス情報の流れを途切れさせない。そのために、どのような電力状況でも、データセンターで可動しているゲートウェイシステムを落とさない。お客様の緊急要望に全力で対応する。こういったことです。
この二週間、突発的にあちらこちらで発生した停電のために、社内システムが不安定になる会社も多いです。弊社サポートにはそれに付随した問い合わせが増えています。自分たちのシステムを守ることも大切ですが、お客様でのトラブルにも対処、提案させてもらっています。システムの計画停電の際の停止方法などもサイトに上げました。
http://www.cachatto.jp/blog/cachatto/item_133.html
大きな責任を感じるとともに、いざというときに役に立っているサービスと仕組みを提供させてもらっていることが誇りです。