ITの世界においてデザインが重要な理由
おはようございます。
今朝は、この業界においてデザインが重要だという理由についての考察を!
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■毎日ハードディスクの磁性体を動かしているだけ?
昨日夕方に突然、伊達さんのパソコンがフリーズしました。久々に見る見事なフリーズ、Ctrl+Alt+Del すら効かない状態です。どの段階まで保存したか分からないとのことで、下手をすれば一日の作業が吹き飛んでしまいます。可哀想に伊達さん、少し涙ぐんでいます。
慰めようかと思ってなのか、ふとよく考えている話を始めます。
「ところで、パソコン作業って不思議だと思わない?」
「(;;?)」
「一日中、仕事をしていて。
結果的には、ハードディスクの中の磁性体の向きを変えるだけ。」
「?」
「そう。畑を耕すとか、机を作るとか。そういった具体的なモノは何も動かさない。
でも、考えてみるとうちで皆一生懸命やっていることもそうだよね。
ほら、プログラムを書くのでも、資料を作るのでも、皆、メモリー媒体の情報を書き換えているだけ。
その情報を売っていることでお金をもらっている。
そのお金も、もらっていると思っていても、実際にはそれが銀行の
ハードディスクにある磁性体の向きが少し変わることで、
目に見えている数字が変動するだけ。支払ってもらっていると
思っているのも数字の変化だけであって。
でもそれが皆のお給料になってしまう。」
ここまで言って、どうにも慰めにはなっていないと思いました。(汗)
我ながらダメなやつです。が、考えの発展は続きます。
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■労働の実感の大切さ
「でも、労働っていったい何なのだろうね。。」
うちはIT業界でのメーカー件サービス提供者です。
何かを作っているはずなのですが、具体的なモノとしては、殆ど何も動かさずにビジネスをさせてもらっています。
大いなる約束事の元に、お客様にメリットを感じてもらって、お金をいただいています。
・正確に機器が機能するために作ってあるコード情報を使う
・それらをネットワークを組み合わせた環境の中で正確に動かす
これだけです。なんとも不思議です。
これが農業だったら、実際に体を動かす苦労と、作物を手にする快感、きっといわゆる「労働をした」という実感はたっぷりあるはずです。机をるのであれば、その完成していくプロセスが見えて、そして完成したものに頬をつけてその温もりを実感することができます。
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■デザインが大切な理由
IT界では、見えない約束ごとの塊が、期待どおりの機能を提供することが成果物です。この見えないものをいかに見えるものにするのか。ITの世界でのチャレンジはここにあります。
対策としては、見える部分に徹底的にデザインを入れることです。これによって、創ったものが象徴的に優れたものであると見せるのです。それなので、デザインにはこだわりたいと思いました。
デザインの優れたIT製品に触れる、そこから質感が伝わる。それは、お客様のためだけでなく、自分たちの励みにもなるのです。だからデザインは大切です。
例えば、伊達さんがやってくれている経理作業でもそうでしょう。
これも仕上がった先の集大成は月次の書類とか決算資料だということになります。その書類には、知性が感じられる、いわばデザインがしっかりとされていること。これによって、日々の見えない作業が大いに報われるのです。仕上がった書類自体がプレゼンテーションなのです。
だからプレゼンテーションも大切なのです。
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■ところで、電源を入れなおしたした伊達さんのパソコンは?
かっちり30分、電源を落とすかどうか悩んだ後、実施しました。
そしてパソコンはクリーンに立ち上がります。
そして、ファイルの更新時刻を見ると、、、
殆ど作業ロスはありませんでした。
よかったよかった!(^^)