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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

『携帯で会社メール』はコストを下げるという実データ

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おはようございます。

薄い青が覗く空が少し高くなってきました。べったりと張り付いていた梅雨の雲とは様子が変わってきています。夜明けがだいぶ遅くなってきました。

今朝は、社内メールを携帯で実現すると、通話料が安くなったという実データをご紹介します。

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■データを取ろうとした背景

会社のメールを社外にいながら読み書きできるとメリットがありそうです。要件は速やかに伝わり、さらに、内容が分かった状態でお客様に電話をするので、電話代が安くなるのではないかという仮説がありました。

会社メールを携帯で使うと通話料が下がる』という仮説です。

実際にそのコストを試算してみると次のような図式から、コストが下がるはずです。電話料の低下がパケット料の増加を上回り、トータルで通話料が下がるはずです。

まずは、社外で社内メールを読めない仕組みを持っている場合はどうでしょう。次のようになるはずです。

Cost_without_cachatto

このように、社内にいる人たちに、社外社員から要件確認電話が入ることについて、仕事が中断されるコストなども馬鹿にはなりません。中には「俺のメール見ておいてくれる?」などと、いう人もおり、女性社員のモラルが下がるとのクレームにまでなっているところもありました。

そして、次に、これを電話のやりとりではなく、携帯でメールをチェックするという、いわゆる移動時間などの間に実施できるケースでは次のようになるでしょう。

Cost_with_cachatto

一回の一通りのことで300円ほどのコストが削減できることになります。このようなことが、1ヶ月に何回あるでしょうか?外出の多い人なら5回や10回はあるかも知れません。

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■データの検証

東レ株式会社のご協力を得て、携帯電話の実料金データをいただきました。同社では2003年よりCACHATTOを使ってくれています。今は携帯電話でNotesメールや社内アドレス帳、そしてグループスケジュールなどを、外部から携帯で利用できるようになっています。

その東京事業所の、数百名分の携帯電話データをお借りして、社内で分析させてもらいました。ちょうど、CACHATTOを始めた人がおり、そのデータをご紹介させていただきます。

Keitai_cost_reduction_case1

★6月に利用開始してから、パケット通信料は増えていますが、それを上回って通話料が下がっています。

別なケースも見てみましょう。

Keitai_cost_reduction_case2

★同様に8月からの利用開始で同じような現象が発生しています。

どうやら上記仮説は正しそうです。

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■業務用に個人携帯を使うか会社貸与携帯を使うか

業務用に個人の携帯を使うかのか、会社から貸与した携帯を使うのか。これは、まさに会社のポリシーによって異なっています。両者様々な理由がありますが、まとめてみると、次のような分類になるでしょう。

1)会社から貸与する理由
・セキュリティ要件(個人携帯に電話帳などのデータを残したくない)
・キャリアを統一して通話コストを下げる
・個人電話代の精算業務を無くす
・緊急用に念の為に貸与しておく

2)個人の携帯を利用する理由
・初期コストがかからない
・緊急用なので都度精算でOK
・会社携帯の貸与は管理職以上 (労働組合的な要素)
・業務利用は個人の裁量内で自己啓発的に使うべき(精神論)

ここのところの傾向として、キャリアを統一して携帯電話間通話料を下げたり、会社との通話料を基本料金の中で実施してしまうなどのFMC的考え方でコストダウンができると、1)理由で、会社貸与が増加しています。

そして、パケット料金に関しては次のような傾向があります。

・個人携帯でパケット定額制に入っているケースが約7割

・会社携帯でパケット定額制に入っているケースは殆ど無い
 (iPhoneなどのスマートフォンは除きます)

1)の場合でもコスト削減効果はありますが、2)の場合では、個人がパケット料金を気にせずに使えている環境なのであれば、これは会社にとっても通話料はぐんと減り、大いに効果が上がるケースになるといえるでしょう。

その最たるものが『個人のiPhoneを会社が利用してしまおうという逆転の発想』にご紹介させてもらった考え方だと思っています。

以上、一見、携帯電話で社内メールにアクセスするということが、業務改革のみならず、コストダウンにも効果があるという考え方のご紹介をさせていただきました!

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