ブログを始めたのがオルタナブログで幸運だった訳
先週の21日金曜日、定例会があり、このオルタナブログが創立5周年を迎えたとお聞きしました。おめでとうございます。なんとも凄いことだし、今は250名にも及ぶブロガーたちがいるとのことです。リストを見るとなんとも凄いです。
http://blogs.itmedia.co.jp/portal/bloggers.html
そして、他のサイトでブロガー集団がここまで盛り上がっているところは無いとのお話も、先輩ブロガーたちからお聞きすることができました。ITメディアでは毎月「オルタナ定例ミーティング」という、事務連絡・ブロガー講演・懇親会の3点セットを実施してくれています。
他のところでこれだけ盛り上がらないのは、その活動があるか無いかだと、もう一人の坂本さん や柳下さんからお聞きしました。たいていは年に1-2回あるかどうか。それも立ち消えになりがちだとのことでうす。
どうやら、偶然、オルタナブログでブログを始めることになったのは、とても幸運だったことのようです。ブログという人の交流がデジタルになりがちなところで、この「定例会」が人間的なところでのつながりを補強しています。これって、不思議と楽しいです。
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「社長さん、ブログを始めませんかね?」
昨年の9月のことです。ITメディアの弊社営業担当の山田さんから、うちの担当経由でご案内をいただきました。そのことを受け、ブログを開始するかどうか、少し考えてみました。
IT系企業でブログを書いている社長さんは多いです。就職希望者へのメッセージになったり、取引先などからの信頼性向上に役立つとも言われます。一方、そこにエネルギーをかけ過ぎて本業が傾いたり、リリース前の情報まで駄々漏れさせてしまっているケースも散見します。注意しなければデメリットもありそうです。
自分の状況をかんがみてみました:
・会社の内部に向けて強くエネルギーを注いでいる
・会社の外向きの顔、メッセージはほとんど発信していない
・ITメディアはいつもニュースなどを読むのによく使っていた
・ブログにかけられるエクストラな余力はほとんどなさそう
・社内向けに書いてきた【朝メール】のエッセーは多数ストックがあった
従来書いてきた【朝メール】のエッセーを利用できるのであれば、ブログには最小限のプラスアルファの努力で発行できそうです。それなので、比較的軽い気持ちでお受けすることにしました。「少しでも製品の宣伝になるのであれば」と、そんな裏心もありました。
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昨年の9月10日、スタートすると、それは結構な余力を必要とすることがわかってきました。基本的に毎朝、経営についての話題を出すようにしました。元々持っていたエッセーから流用するのです。ところがそれらを、外向きの文章に変えるには意外と編集作業が必要なことに気がつきます。
話題も経営のことやらインドのことなど、ノンIT系のことが多かったのですが、IT系の端末情報などを入れると、アクセス数がぐっと増えたりします。あるいはタイトルの付け方もアクセス数に影響を及ぼします。やはりITメディアの中のブログなのですね。次第に、なるべく自分が触った端末やアプリのことを話題にするようになっていきます。
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アクセス数が増えるのはやはり嬉しいものです。「これは本業じゃないので」と、言い訳することは全然構わないことですが、毎日継続していると、不思議と緩やかなカーブでアクセス数が増えていきます。
次第にアクセス数で会社の製品サイトと肩を並べ、それを追い抜き、コメントをいただいたり、Twitterで引用してもらったり、何となく存在感が出てきていること自体が嬉しく感じてしまいます。
こうなってくると、麻薬ですね。ゲーム感覚。ブログを書いてアクセス数が増えること自体が魅力となって、それをモチベーションとしてブログを書いてしまうのです。
半年もした頃でしょうか、はたと気がつきます。外に意見を発信していることにエネルギーを注ぎすぎていないか。本業、つまり社内を見る目がおろそかになっていないだろうか、と。反省をしました。まずは、毎日書くという課題を止めました。出せないときは無理をしない、です。
『「ブロガーは早死にする!?」聞き捨てならぬことです』を書いたのは、ゲーム感覚でアクセス数を気にかけるようになった自分にブレーキをかけるためでした。それでも基本的な交通量の多いオルタナブログ、それなりに読んでもらっています。読んでもらえれば書く張り合いも出るものですね。
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読んでもらえて、人にもつながれて、やはり、ブログを始めたのがこの場で幸運だったのだと思います。ばんちょ~さん、ITメディアの皆様、感謝しております!