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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

トヨタ、負けるな だう!!米ディベート政治家がなんぜよ!!

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★社長のアメリカにての公聴会出席直前です。リコール問題で揺れに揺れているトヨタ自動車。しかし実際に訪問するときの、その社員さんたちから受けた、丁寧でまじめな肌感覚は、自分を応援する側に回らせます。「ディベート政治家がなんぜよ!」。

★あんなに丁寧な社員さんたちが存在できる超大企業を実現できたトヨタ。稀有な会社なのだから、負けないと信じています。

【朝メール】20070223より__

===ほぼ毎朝エッセー===

□□トヨタ自動車でのある女性

名古屋駅前にあった古い豊田ビルと毎日新聞ビル、久々に訪問したらドカーンと『ミッドランドスクエア』という高層ビルがそびえ立つ所に変わっていました。2007年1月にオープンしたようで、トヨタ自動車の本社機能はそこに入っています。

地下1階と1階から入れるシャトルエレベータは、なんと2階建てです。そのままグイーンと、周りの景色はまるでGoogle Earthのような感覚で、一挙に23階と24階へと上がって行きます。24階にトヨタ自動車の受付があります。最新のビルなので、明るく、清潔で施設もバッチリです。

受付でバッチを受け取り、社内にアクセスするエレベータに乗り換えます。ところが到着したそのフロア、何せ広いのです。訪ねたい部署名が分かっていても、すぐにどこにあるのかがわかりません。代理店の金子さんも、トヨタの、その方を訪問するのは初めてとのことでした。

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金子さんが入り口の壁に張り付いている座席表を懸命に見ています。自分は目的の人が誰かもよく分からないので、後ろの方に立って控えています。そこに人が通りがかります。男性です。ふと目が合います。先方から会釈をしてきます。思わず返します。すぐにまた別な男性がやってきます。その人とも目が合います。その人も会釈をしてきます。思わず返します。そこで思ったのです。

「あれっ?ちゃんと社外の人に挨拶ができる会社なんだ。。」

実は照れなのか都会現象なのか、このことができている日本大企業ってそう多くありません。いや、少ないといえるでしょう。いずれにせよ、本来、人は人を気にしながら生きているものです。この原則に立ち戻ると、これらの会釈は、新鮮、好意的、かつ当たり前のことをやっている人たちなのだ、という印象を与えてくれました。

トヨタ自動車といえば超巨大企業です。コストカットが有名で、東レ時代にお付き合いしていた、部品会社の人びとは戦々恐々としていました。今回は東レ時代とは違い、自分たちのシステム製品を評価してもらう直接の立場です。どんなに高飛車な姿勢の人びとがいるのか、内心びくびくしていたのですが、意外な感覚に包まれます。

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そのまましばらく座席表の前で迷っていると、ある女性がすぐ横のドアから出てきました。その女性は人懐こそうに声をかけてきます。30過ぎくらいの人でしょうか。きれいなヒールを履いています。

「あの、どなたをお探しでしょうか?」

金子さんは、探している人の名前を言います。

「はい。今、調べてきます。しばらくお待ちください。」

そういうとその女性はまたドアの奥に入っていきました。しばらくすると、戻ってきます。どうやら面会しようとしている人はそこのセクションにいないようです。

「あの、部署が違うのだと思います。反対側の廊下ですのでご案内いたします。」

にこやかにそう言うと、その人は我々を、颯爽とエレベータホールの反対の廊下へと案内してくれます。そこの部署に到着すると、その人は別の女性に話しかけます。我々は入り口部分で待っています。ようやく目指す人がどこにいるかがわかりました。かれこれ4-5分は我々の案内に時間を費やしてくれていたでしょうか。内心思います。

「自分も用事があって部屋をでてきたのだろうに。こんなに丁寧に案内をしてくれるなんて、いい雰囲気の女性だなぁ。きっと会社全体にそういう文化があるのかもなぁ。でも、もう少し分かりやすく目的の人が見つかってもいいのにな…。」

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その女性は我々を目的の人と引き合わせできたことを確認すると、にこやかに挨拶をしながら自分の部署の方向へと戻って行きます。通りがかりに思わず、「ご丁寧にありがとうございました。」と、声をかけると嬉しそうに会釈しながら通り過ぎていきました。そのうしろ姿にきれいなヒールが印象に残りました。

その後、面会したトヨタの情報システムの責任者たちも、とても穏やかで人の話をよく聞きながらコミュニケーションをしてくれる人たちでした。会社としての余裕があるのか、懐の深さがあるのか、事前に勝手に描いていた、巨大企業で下請けいじめをする会社というイメージを恥ずかしく思ってしまいました。

企業の雰囲気、それが品格を表しているものって確かにあります。
(※先ほどの女性の印象が引っ張っているのかも知れませんがっ!)

★このような会社、社員教育ができている巨大企業の、その存在そのものについて脅威を感じたわけです。そして、今思います。あのような丁寧な人たちが作り上げているところの、どこに悪意が入り込めるのでしょうか。トヨタの善意と復活を信じます。頑張れトヨタ!

★ちなみに「だう!!」は @555hamako センセーの、そして 「ぜよ!!」、今やはりの土佐弁です。Twitterは変な伝播性がありますね。。使っている自分がこわい。。

★昨晩もらったティッシュには受けました(笑)。ソフトバンク、早いぜよ!

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