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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

不況の理由?モノを捨てることを思うと新しいモノが買えない

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★物欲を刺激する製品が次々と工夫されて出てきますが、それを手に入れればいずれ古いモノは捨てることを考えると、購買意欲が萎えることってありますよね。この心理状況が今の不況の大きな理由の一つなのではと考えています。

【朝メール】20070322より編集__

===ほぼ毎朝エッセー===

□□ゴミ

横浜市では中田市長以降、ゴミの分別がものすごく細かくなりました。毎日のように次のような分別をしながら、曜日毎の回収に合わせてゴミや資源を出しています。

・プラスチック製容器包装
・缶・びん・ペットボトル
・小さな金属類 (30cm未満の金属製品)
・古紙
・古布

※以上までが資源、次からがゴミ。

・燃やすゴミ  (生ごみ、小型プラスチック家電製品、アルミパック張りの容器など)
・燃えないゴミ (ガラス、陶器、蛍光灯など)
・スプレー缶
・乾電池 (ボタン型や充電式電池は別途回収業者へ)
・粗大ゴミ (「粗大ごみ収集シール」が必要)
  30mc以上の金属製品、50cm以上のプラスチック製品や木製品など

これだけ徹底して分けると日々の生活にも「ゴミをなるべく出したくない」という意識が入ってきます。それなので、容器やら紙パックやらは洗ってそれを資源回収に戻します。大きなゴミは粗大ゴミになります。郵便局・コンビニなどで「粗大ごみ収集シール」を購入して、それを貼って「粗大ごみ受付センター」に連絡すると、指定の日に家の前まで回収しにきてくれます。

「ゴミを捨てるのも大変な時代になってきたな…。」

そして今回は粗大ゴミを、資源循環局の処理場に持っていく機会がありました。もちろん「粗大ごみ収集シール」が必要です。

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資源循環局では、事前に内容を連絡しておくと、時間を指定されます。そこに行くと、その場で粗大ゴミを受け取ってくれます。処理場で受け取ってくれたおじさんは気さくな人です。捨てるのはそれなりに思い入れがあったものたちばかりです。粗大ゴミを出す心の痛みを少しやわらげてくれるような人でした。

そのおじさんの指示どおりそれぞれにシールを貼って指定の置き場に持って行きます。それぞれ活躍を終えたものが仕分けされて地面に置かれています。機能をなくすとそれまで活躍してくれたモノたちも、物理的な邪魔者にしかならないという感じがして、妙にさびしく思えます。

地面から目を上げ、ふと遠くを見ると広大な土地で大工事をしています。5メートル角のコンクリート製の柱のような建造物が地面から突き出ています。まるで高速道路の橋脚のようです。興味は尽きません。その人に聞いてみます。

「あれって何を作っているんですか?第二東名ですか?」

するとそちらを見ながらその人が答えます。

「あ、あれねぇ。別に何でも無いですよ。あれは、地下に埋めてあるゴミから発生するガスを処理する施設です。」

「・・・」

ゴミ処理とはこんな姿だったのか、ますます自分の無知を知りました。
※Google Mapで次の数字(緯度経度)を打ち込んで拡大して是非みてみてください。衛星写真が見えます。 35.446565,139.515096

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買うときには心ときめかせて買います。それで長年使って、それなりに壊れたら、捨てなければなりません。地球からの借り物でモノを作ってそれを買っている。普段の経済活動とはそういう行為をしているということです。今後は気楽にものを買えなくなる、そんな気持ちも実感として湧いてきました。

★中田市長はいいことを始めたのですが、どうして突然辞められたのでしょうかね。。

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