iPhone無垢な人たちにウケたアプリ、ウケけなかったアプリ
昨日は高校の同窓会にいきました。普段はIT関連の人々の間で、いかにすごい端末の情報を知っているかということを比べあう世界にいます。そこに突如、iPhoneを見せると「あ、それ、コマーシャルでみたことがある」というのが最初コメントの、同世代のiPhone無垢な人たちに、いろいろと見せて反応を調べました。そのレポートを。
飲み会のような場では、瞬間的に何ができるものかが分かることが必要です。さらには、Wi-Fiとは違い3G回線での接続です。回線速度が遅いと妙な間が空くというリスクもあります。そこでいろいろと紹介してみたのですが、iPhone無垢な人たちに素直にウケけたのは次の7つでした。
■Star Walk
空の方向にiPhoneをかざすと、そこに見える(べき)星や星座がかがわかるアプリです。太陽の方向に向ければ、沈みゆく太陽が見えたりします。ここのポイントはとにかく自分で持ってもらって、そして自由に向ける方向を変えてもらうというところです。しばらくすると画面が暗くなってしまっているのにも関わらず、相変わらず見続けている人も多いので、画面をたまにタップしてあげるのがコツです。これは文句なくウケます。それだけでも価値があります。
★水平線に沈みゆく太陽、そこに金星や海王星、木星などが重なって一緒に沈んでいくのがわかります。もちろん肉眼では見えませんが。星座早見表と違い、惑星の位置までもがわかるところが使っていると素晴らしいです。
■産経新聞
これが無料だということには、ビジネスモデル的にも大そう驚かれます。(自分もこれが無料で成り立っている理由はよくわかりませんが。) ダブルタップで3段階に倍率が変わり、それを引きずってもらえば、この手のスマートフォンで新聞が読めるという使い方に妙に説得力が出ます。やはり新聞の練られたレイアウトは素晴らしく、自分はいまだに日経新聞を眺めることが習慣です。iSlateなのかiPadなのか、タブレットPCの一つの大きな用途が新聞をオリジナルのレイアウトで見られることなのではないかとも思わせます。
★1/24の産経新聞からキャプチャーさせていただきました
■PhotoSpeak
その場で撮った写真をサーバーにアップ、そこで目鼻口などの位置情報を解析し、帰ってきた写真は、瞬きをするし、指の方向を向くし、さらに話すようになります。ダブルタップすれば、メガネをかけたりアフロになったりします。サーバーへのアップやダウンに若干時間がかかるところが、通信のリスクとしてはありますが、次のHourFaceと合わせて妙な盛り上がりをします。いろいろな人の写真を嫌みなく撮れるメリットもありますね。
★思ったよりアフロが似合いそうと、次の髪型はアフロ?
■HourFace
上のPhotoSpeakと同じ原理です。実は、こちらの方が「あ、それ知っている」という声が多かったです。最近新聞などでも話題になっていたからでしょうかね。iPhoneを縦にすれば、右のバーの丸がどんどん下に、それとともに顔も重力に負けていく、さかさまにすると若返っていく、なんだか、この無力感が我々の世代には実感を伴っていたのだと思います。若くした写真を見て、「あ、高校の頃って、こんな顔だったねぇ!」という声も飛び交っていました。
★これは実物を使うとちょっとかわいそうなのでサンプル画像で。
■Sleep Cycle
枕元にiPhoneを置いておけば、睡眠中の暴れを測定し、それがREM睡眠なのかノンREM睡眠なのかを示してくれるアプリです。高校の同級生は42人中13人と医者が多いのですが、ある友人は、普段は枕の下に携帯電話を置いて寝るそうなので、素直にほしがっていました。また、REMとノンREMの測定方法、その正確性に話題が進んだことは、ちょっと想定外ではありました。自分としては、前の晩に夢を見て、それが何時ころに見ていたものだったのかがわかるのが面白いです。朝起きた時の楽しみの一つでもあります。
★典型的な短時間睡眠(左)と、4時前までさんざ夢を見て、そのあとに爆睡をした土曜日の朝のパターン(右)。朝に納得ができることが楽しいですね。もう少しデータが溜まったらこの解釈をブログにまとめたいと思います。
■iPint
言わずと知れた、iPhone発売当初からある単純なビール飲みアプリです。子供を含め、なんとも瞬間芸的に受けます。シンプルなことはいいことです。この画面を出す前にクリアしなければいけないゲームを、いかにこっそりとすばやく済ませておくかということがポイントだったりします。
★簡単なゲーム(左)をクリアすると、ビールが注がれます(右)。
■CACHATTO
普通の携帯電話やPC、さらにiPhoneからでも、端末にデータを残さずに社内情報を見せることができるアプリです。セキュリティが高くこれが実現できることが特徴です。社内ウェブがそのまま使えてしまうところあたりは、iPhoneのブラウザ機能が優れていることと相まって、ウケました。やはり、仕事でこの手のものがどこまで使えるかということには関心が高いです。
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ちなみに自分としては評価が高いのに、意外とウケなかったのが次の4つでした。
■Echofon (Twitter)
Twitterそのものが何なのかを説明するのに苦戦してしまいます。名前だけは知っているけどいったい何に使うのかがよくわからないというのがまだほとんどの実態ですね。
■weathernews
この雨雲レーダーを過去から予測までバーをずらすことで一覧できるところが素晴らしいのですが、どうも通常の3G通信網では時間がかかりすぎて、間が保てません。自分としてはとても気に入っているのですがね。
■マップとストリートビュー
昨日は「正見寺」という所に、初めて行ったのですが、Googleマップと最近充実した徒歩検索とですんなり行けました。道案内の素晴らしさやストリートビューで事前確認できるあたりを力説するのですが、これももう一つ利便性を説明するのは難しいかもしれません。ストリートビューはパソコンでも充分使われているのでしょう。iPhoneで見えることのインパクトはそれほどなかったようです。
■メール
さすがに、メールごときでは誰も驚いてくれません。
■Jaadu RDP
「リモートデスクトップでパソコンが外からそのまま操作できるんだよ。」と説明するものの、「これは外に行くことが多い人のためのものだね。自分だったらパソコンをそのまま操作するな。」と。なるほど、と思いました。
★以上、非IT系のiPhone無垢な人たちと行った飲み会で、ウケたアプリ、ウケなかったアプリでした。