人事情報までをガラス張りにする是非
★人は賢いです。隠すことでごまかすことと、ガラス張りで納得してもらうのとでは、後者の方が効率的だと思います。でも、どこまでガラス張りにするといいのでしょうか。
【朝メール】20090223より__
===ほぼ毎朝エッセー===
□□ガラス張り
バージニア大学のビジネススクールはDardenという愛称で呼ばれています。そこの後輩達の中で、起業をしている人たちが何名かいます。その集いをやってみないかということで、Darden Entrepreneurial Networkという名前、略してDEN(デン:棲家とか書斎とかいう意味もあります)、という会合を開くことにしました。
その第一回目の正式会合を先週の金曜日に実施しました。e-Janに集合、その後「麹村」という個室の多い居酒屋に場所を移して打ち合わせしました。ちなみにその麹村、「この近辺で個室チックで話しがしやすいところ」という要望に伊達さんから「麹村は上の方が個室みたいになっていましたよ」と紹介してもらい、トライしてみたのです。3000円のコース料理が和風で充実していてとてもよかったです。今後はキッチンジロー平河町店とここを並列で使っていくといいかも知れません。
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そのときにe-Janの事務所内の見学をしました。「スペースがあって使いやすそうな事務所」という感想をもらいます。特に、会議は事務所の中、オープンスペースで画面を共有してやっていることを紹介したときには「ガラス張りですね」と、驚いていました。そう、ここで会議をすれば、議題や打ち合わせをしている内容も他の人たちに聞こえてきますから、必要に応じて担当者が急参加することもあれば、関心のあることに首を突っ込むこともできるわけです。
確かに言われてみれば、誰が何をやっているか、それらがどれくらい正確に実施されているかなど、ガラス張りに近い状態で情報共有がされている会社だと思います。そのことは自慢だと思いました。
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「人事情報と給与情報以外はほぼガラス張りですね。」
昨日は別な人に、自社がガラス張りであることをちょっと自慢げに話してみたところ、返ってきた答えがそれを上回っていました。
「あ、イギリスではですね、人の職業とその人のヘッドハンティング価格とがネットで公開されていますよ。いわゆる格付けが外部からされているのですね。それなので、今の会社では、給与をそれに合わせて決めたらいいと、冗談でもなく話していましたよ。」
なるほど、と思います。企業の格付けみたいなものでしょうか。個人の実力と価値までもガラス張りにしてしまうという考え方もあるのですね。ネットの発揮する力にはものすごいものがあるのかも知れません。
★人事情報までをオープンに進められるようになればガラス張り率は上がります。ところで、人事情報はなぜ隠される傾向があるのでしょうか?その本人の不利になることは公開しないのがいいです。でも、説明のできないことが裏で決められているということが理由であってはいけませんね。