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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

東レでもe-Janでも、メーカーとしてやることは一緒

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★サイズや知名度の大小はあれど、メーカーには共通の活動があります。売るものがトンで計られるか、ライセンス数で計られるかは違いますし、変動費などにも大きな違いがあります。しかし、ゼロから作り出す部分にいる者ととしては同じ意識だということに気がつきました。

【朝メール】20090227より__

===ほぼ毎朝エッセー===

□□メーカー共通の活動

・まるで受託案件のようにお客様とがっぷり四つになって製品を創り込む
・その提供価格を受託価格ではなく安く提供する
・安く提供する代わりにノウハウは提供側が持つ
             ↓
・別なお客様にそのノウハウをベースとした製品を提供する
・別なお客様の要望にもがっぷり四つで応える
・その提供価格を受託価格ではなく安く提供する
・安く提供する代わりにノウハウは提供側が持つ
             ↓
・別なお客様にそれらのノウハウをベースとした製品を提供する
・別なお客様の要望にもがっぷり四つで応える
・その提供価格を受託価格ではなく安く提供する
・安く提供する代わりにノウハウは提供側が持つ
             ↓
         (繰り返し)

ここでポイントとなるところは、受託で実施する価格よりも大幅に安いものを提供するというところにあるのでしょう。素材の開発でもそうでした。ある程度の量産をしたときの生産コストを想定してマーケティングするのです。

お客様にしてみれば受託並みの要望を受けてくれるけれども、それなりに安い価格で提供してくれるというメリットがあります。提供側とすれば、共通した要望に応えたものを多数買ってもらえるというメリットがあります。

提供側は本来かかっている費用を短期に回収したいわけですが、ここは我慢のしどころです。そのお客様での拡大や、他のお客様への水平展開をスコープに入れてお客様の要望を聞き入れて創り込むのです。すると本当のメーカーになれます。

このことは、東レで素材を売っていたときにも同じ体験でした。そして、いまソフトウェアやITサービスを売っていますが、どうやら考え方は同じです。

★ちょっと面白い発見をしたような気持がしたのでメモしました。

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