オルタナティブ・ブログ > 坂本史郎の【朝メール】より >

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

オフィスでルンバを利用、効果抜群です!(1)

»

「早朝に社長が誰よりも早くやってきて会社の掃除をしている!
 そんな姿勢が会社を健全に発展させる。」

なんて、ちょっとした精神論ですよね (^^;)
それを実質的に可能することができたトリックがあります。

弊社では、昨年の11月にオフィスを移動して以来、ロボット掃除機のルンバ、Roombaを使っています。丸10ヶ月以上経過しました。終日はほぼ毎朝稼動しているので、一般家庭よりは激しい頻度で使っています。おかげでオフィスのカーペットはきれいさを保っています。

よく、人がよく通るところのタイルカーペットが黒く固まってしますよね。カーペットを新調しても数ヶ月で次第に黒ずんできて汚くなってきます。ところが、ルンバで毎朝自動掃除をしていると、カーペットはいまだに新品のようです。カーペットが黒ずむのは埃が黒く固まる接着剤役をしているためだということがわかりました。

朝メールにはルンバの記録が散在していました。それなのでここでは、ルンバ関連をピックアップしてみます。連続ものになります。

==

【朝メール】20081121より__

==ほぼ毎朝エッセー===

□□ルンバ

昨日自動操縦の掃除機がやってきました。
ポイントなどを差し引くと8万円前後するものです。
フリスビーサイズで厚みが10cmほどあります。

それをドッキングステーションで充電します。
充電が完了すると、ボタン一つで動きはじめます。

どういうアルゴリズムか、方向転換をしながら掃除をします。
ポイントは8cmくらいのブラシです。それが4本放射状に
突き出ていて、くるくると回りながら角のゴミをかきだします。

見ていてあきません。まるで気まぐれな生き物のようです。
そのアルゴリズムが知りたくて仕方がありません。
電気がなくなると自動的にドッキングステーションに戻ります。

掃除の人に入ってもらうより、このロボットが床掃除を
夜な夜なやってくれる、そんなやり方もあるでしょう。

商品名はルンバといいます。iRobotというアメリカのメーカー、中国製。

==

【朝メール】20081203より__

□□ルンバ (2)

12月3日現在、まだビル管理会社との室内清掃についての契約は結んでいません。月に2万円ほどの契約をすれば週1回、担当者が拭き掃除とバキュームとゴミ出しをしてくれます。引越しをして4週間目、今のところそれらが不要な状態を保っています。

殆どの会社でセキュリティ管理上見落としているポイントだと思うのですが、掃除業者の人は、セキュリティゾーンへの出入りが自由です。掃除業者のアルバイトでもすれば狙っている会社の事務所に誰も立ち会っていない状態で入れるというのは問題だとも思います。

また、今e-Janでは執務ゾーン上履き制にしているために、きれいにしておきたい要求レベルが掃除業者の人たちと違うかも知れません。たかが掃除されど掃除、他人任せにしてはいけない部分のような気がしました。

では、掃除機を自分でかけるのか?ゴミ出しを自分達でするのか?

==

「自分は会社に掃除をするためにお金をもらっているのではない。」
このような心の声が聞こえてきます。実際に自分も東レ時代に事務所と工場での両極端な考え方に触れて、掃除についての意義を考えていたことがあります。

事務所時代は年末の大掃除くらい以外は殆ど事務所の掃除とは無縁でいられます。一方、工場時代は自分達で掃除をしています。同じ会社なのですが考え方と実態には結構ギャップがありました。

事務所などでは何故だか殆どの会社がそうであるように、ホワイトカラー族は掃除などの泥臭い作業とは無縁であると考えたりしています。またワークシェアリング的な考え方もあります。掃除をする人の仕事を奪ってはいけない、そのために自分は掃除をしてはいけないのだと。実際には気の利く人がこっそりといろいろ片付けてくれたりもしていますが、業務内容に「掃除」とは明記されていません。

一方、工場の中というのは当然ながら生産工程など機密情報が多かったり、マシンなどが稼動しているので危険な場所です。それと現場作業が多いところなので掃除などの作業にについての抵抗感が少ない人々が多いのかも知れません。ゆえに自分達で掃除をするという姿が定着しています。

==

自分がだらしないからなのでしょうが、e-Janは創業以来ずっと雑然とした中で仕事をしていました。だらしない状態がそのまま放置され、それがどんどんとだらしないスパイラルへと陥っていくのです。

それを「ベンチャーだから仕方ないのだ」みたいな免罪符でそのままにしておいたのがいけなかったのでしょう。そのどうにもならない長年のあまりもの雑然さに、流石にこのだらしない自分でさえ嫌悪感を覚えていました。

雑然とした様はプロダクトの節々にも現れていたと思います。創り込みが甘い、テストが抜けている、約束が守られない、などなど、お客様から未だに叱られる多くのことはこの「だらしなさ」から来ているのでしょう。

では直すのにはどうすればいいのか?

ヒントは自分達で掃除をする、というところにあるのかも知れないと考えるようになりました。よく3Sだとか5Sだとか聞きますよね。整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)のことですが、職場環境をきれいにしておくことで仕事の品質が上がっていくという考え方です。

掃除をしてみれば会社の誰がどのような状態であるのかがよりわかったり、職場に愛着が湧いたりするという効果もあります。自分のいる世界を良く観察することは必ずプラスになります。

==

それなので今回、引越ししたことをきっかけに、自分達で掃除をする選択をしました。身の回りを整然として、知的労働の生産性をもっと上げたいではないですか。そして掃除に少しでも遊びの要素を入れたく考えたのが、先日購入した上記のルンバなのですね。Roomba。

リモコンと立ち入り禁止ゾーンを示すポッドにエネループを入れてルンバを操作します。自分が朝メールを書く傍らに、事務所のあちらこちら掃除してくれています。コードなどに引っかかる場所も大体特定できてきたので、それらは直せばほぼ自動的に運転ができます。

掃除機を床にかけることくらいはロボットにやってもらってもいいし、まるでR2D2のような動きには愛着すら感じます。そして、回収されたゴミを取り出し、とても細かいダストまでもフィルタにくっついていることが確認できると妙な満足感を覚えるから不思議です。

もちろん、ルンバにも苦手なサイズのゴミがあるようです。粘着テープ系、ちょっと大きめ系など、意外と苦戦したりしています。それなのでゴミが落ちているのを見つけたらさっと拾うようにしてくださいね。

身の回りをきれいにしておけるというのは気持ちのいいことなのだなと、改めて感じる今日このごろだったりします。ルンバ君をはじめ、色々と片づけをしてくれている人たち、ありがとう。

==

★明日は、利用半年経った頃のレポートです。

Comment(2)