ビジネスはサッカー型組織なのだろうか
★【朝メール】20090916より__
おはようございます。今朝は京都のホテルから有線LANにつないでの朝メールです。新幹線からは無線LAN、そして外からは通信カード、PCを使わないときはiPhone、しかし、ネットへのつなぎ方は多様化してきていますね。
===ほぼ毎朝エッセー===
□□ビジネスはサッカー型組織なのだろうか
「サッカー型組織」先日あるセミナーで聞いて心に残ったキーワードがこれです。野球やアメリカンフットボールは監督からのサインプレーで物事が進みます。一方、サッカーはフォーメーションやプレーヤーの配置などは決められますが、その場その場での判断はプレーヤーが瞬間的に決めて実行します。
そのプレーヤーたちが現場でうまく動けるには、目標が定められており、それを「共有する」というレベルを超えて、「共感する」というレベルに至るまでに浸透していれば、たとえ走るのがどんなにつらくても、試合の終盤まで作戦通りに動いていけるというものです。
「なるほどなるほど」と納得して、iPhoneに手書きメモを残したりしました。
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その後、われわれのビジネスの場合はどちらなのかと考えてみました。試合のルールが違えばそれぞれが最適化されたアプローチになるわけです。ところが、はたと思考がとまってしまいます。
どうも違う。違いは何なのか。これらの球技はひとつのボールをチームで追いかけます。一方、ビジネスの世界では追いかけるボールが沢山同時に存在します。「逆さメガホン組織」の概念からもわかるように、次々とボールがやってくる様は、運動会の玉投げに近いのかも知れません。
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球技で幸せなのは、その玉を全員で夢中に追いかけ、その玉がどこかを通過すれば、ゲームの勝利をチームで分かち合えるというものです。一方、ビジネスが一見複雑になり勝ち、達成感を失い勝ちなのが、それぞれに違う玉を追いかけて、その中で、一見別々なゴールを達成しているようなところでしょうか。
さながらゴルフです。一人でやることは少ないので、ゴルフのチーム対抗戦のようなものでしょうか。種類も違うので、ゴルフをやる一方で、ゲートボールをやる人もいれば、玉入れをやっている人たちもいる。
ビジネスでは、利益という数値目標が厳然と存在します。その利益に向かって、それぞれの活動がどのような貢献をしているのかをクリアにすることが必要です。そして、そこに達成感を織り込むためには、一つ一つの活動をスコアリングしていくという知恵があります。
だから、サポートの件数や、デモや本番機でのインストールの成績、訪問数に対する制約数、教育の人数と新規案件数の関連など、さまざまなスコアリングが幸せへの近道となるわけです。数字の目標を決めて、それを達成するというゲームにしましょう。
黙々と玉入れを続けてもカウントしないのではむなしいですよね。自分の業務の何をカウントすればいいのか、考えてみてください。達成できそうでできなさそうな、イチローでいえば、年200本の安打です。必然性は特にないですよね、200本って。
そういう、がんばったら達成できる目標数字が作れると、その達成を心底喜べるということがビジネスというチームプレーの進め方なのでしょう。達成したら今回の営業チームのように焼肉パーティーも大歓迎!
だから、サッカーとはちょっと違うかな。。という結論でした。