野菜と果物の摂取が足りない大半の日本人
今日は食をテーマにした話題を取り上げます。
「日本人は世界の中で見ても、野菜と果物の摂取が少ない」
筆者は休日によく買い物に行くスーパーマーケット(グロッサリーストア)で、最近は中国人の姿を多く見ることが増えてきました。
先日も清算のためにレジに並んでいたら、筆者の直前も真後ろも中国人の若い女性グループという状態になりました。
そこで筆者は彼女たちがどんな食料品を好んで買うために買い物カゴに入れているのかを、つぶさに観察してみたのです。彼女たちはおしゃべりに夢中で筆者の調査員のような視線には気付いていないはずです。(笑)
すると、買い物カゴに収まっていたのが、ほとんど野菜だったのです。全体の8割くらいを占めていたように思います。
中でもより多く買おうとしていたのがピーマンでした。他にもキャベツやニンジン、小松菜、チンゲンサイや白菜などがどっさり入っていました。
これには筆者もびっくりしました。肉は鳥肉が少し入っていたくらいで、魚介類はゼロでした。
そこで筆者は帰宅後すぐに、世界の国別、野菜摂取ランキングを調べたところ、すぐに納得したのです。中国は世界でも断トツの1位の野菜摂取量を誇っていたからです。
日本の約3倍です。3位の韓国でも日本の2倍は食べているようです。
我が国はランキングの中では、中位くらいで、平均寿命が長い割には野菜摂取がそんなに他国と比べて多い訳ではないようなのです。
同じことが果物にも言えそうです。
欧米諸国では、食事の中で果物を一緒に食べることは当たり前のようで、何も特別なことではないらしいのです。
翻って日本人は、果物を食べることに対して特別な重みを置くかのごとく、気合いを入れて食べるという、そもそも考え方のスタンスが違うようなのです。
ある調査では、1週間にどれくらい果物を食べるか?という質問に対して、特に若年層の間で1回とかゼロ回という回答が多くあったことを記憶しています。
これらのことを勘案すると、特に日本人女性を中心にして、もっと野菜や果物を日常の食生活の中に取り入れたいという願望を持っている人が多いのでは、と容易に想像できる訳なのです。
最後に果物を取り上げた理由がもう1つあります。
先日、目にしたあるマスメディアで、独居老人の女性が「夏なのに、桃やスイカを食べたくても年金生活がぎりぎりで高くて買うこともできない」、という告白を見たからです。
確かに桃やスイカは他の食材よりは値段はかなり高いのですが、外国産の高級フルーツを買うのならまだしも、国産の果物を買うこともできない人たちを我が国に多く増やしてはいけない、と思ったのです。
これには非常に心が痛む思いをしたのでした。