進むか、地方の中小企業のIoT導入
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昨日の筆者の拙ブログ投稿記事でも触れた政府の成長戦略ですが、今年の6月に新成長戦略が打ち出されます。
その中にも盛り込まれる予定であるのが、地方の中小企業がIoTを活用することができるよう、2016年度中に全国10箇所程度に「スマート工場」を設置することです。
スマート工場では、自社の製品や機材を持ち込んでIoTの実証実験ができる点が目玉です。
地方の中小企業でもアイデアを試せる環境を提供して、IoTを前提とした製品や事業の開発が進むよう後押しするのです。
スマート工場では、製品や機器に取り付けたセンサーによってデータを収集します。
受注から設計、調達、製造、物流などあらゆる過程をデータ分析に基づいて一元管理していくという訳です。
各企業間の物流や素材調達、生産量の調達も一元で管理されるため、全体で納期や製造コストを改善することが可能となるのです。
IoTを使ったスマート工場は、大企業を中心に導入への取り組みが活発で、反対に中小企業にはハードルが高いという受け止め方が主流です。
こうしている間にも、IoTを使った事業展開を求めている人が地方にも多くいて、ただ実現する術を持たないというのが現実です。
政府は昨年10月に「IoT推進ラボ」を設置したくらい、力を入れているのがこの分野であり、同ラボの地方版の設置を各自治体に促していくということが決まっています。
これらは政府による干渉かもしれませんが、それくらい当該分野で遅れを取っては、この先の未来に渡って、欧米(米国やドイツ)に追いつくどころか差をますます広げられてしまう、という懸念が政府の背中を押しているのです。
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