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技術で勝って、商売で負けていませんか?

「見える化」がキーワード

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earth.jpgICT技術の発展やビッグデータの解析ブームと実用レベルへの応用が、ますます新しい時代の到来を予感させてくれています。

実例を上げてみます。
・RESAS
内閣府が今年の4月21日に公開した、地域経済分析システム(RESAS)。まだブラウザはGoogle Chromeだけでの参照と限定されていますが、市町村ごとの創業比率や有効求人倍率などを簡単に検索することができるシステムになっています。

特徴は国勢調査などのデータをベースにしているものの、民間から購入したデータも組み合わせている点です。産業マップは帝国データが持つ企業の取引データを使って、地域ごとの民間企業の取引のやりとりが視覚的にわかり、見える化を実現しています。

観光マップでは、約420万人のスマートフォンユーザの位置情報をベースにして、1時間ごと、及び500m四方単位で人の動きを見せてくれるという見える化を実現し、情報はアグープから買いました。

RESASの副次的な効果としては、有権者が簡単に自治体や政府の施策による効果をチェックできるので、予算を使うためだけのデタラメ施策も今後打てなくなるはずです。

・ITベンチャーであるナイトレイの新サービス
「インバウンド・インサイト」では、アジアからの訪日外国人観光客の行動の見える化を実現しました。
内容は、ツイッター等の交流サイトに投稿された訪日外国人観光客の行動内容をベースにして、国籍別に訪れた場所や行動内容を解析して地図やグラフで視覚的に見えるようにしたものです。

以上ご紹介した2つの新サービスが提供を始めたように、「見える化」を実現するサービスは今後、非常に有望だと私、大塚は考えます。
弊社でも関連分野で何かリリースできないか、検討する価値のある分野だと思っています。

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