和風という優良コンテンツ
まずは私、大塚秀樹の考えから
筆者が常々考えている、日本の新優良コンテンツは以下のとおりです。
- 高校野球
- 学校給食
- 漢字ひらがなカタカナ
補足すると、
3.については、"漢字"と"ひらがな"と"カタカナ"が混じった書体スタイルが、世界にもまれに見る美しさだと意見です。
これは何も私だけの勝手な思い込みではなく、国内有名大学のとある韓国人の准教授からも出ていた意見です。
世界の著名人が愛する和風テイスト
(1)イタリアの高級ブランド社長の例
以前に福島敦子さんの講演を聞く機会があり、その中でのエピソードですが、アルマーニを率いてデザイナーでもあるジョルジオ・アルマーニは、書斎にある建築や会席料理、お花や着物などに関する本棚の半分は日本の美に関する書物だったそうです。機会があるたびにこれらの日本の本を見て自分の感性を磨いてきたそうです。
(2)スティーブ・ジョブズの例
有名なエピソードですが、ジョブズは禅を愛しており、米カリフォルニア州の禅センターに辿り着いたそうです。曹洞宗の僧侶をアドバイザーとして迎えたこともあった、という記録も残っています。
(3)マネジメントの父の例
ややブームも去った感のあるピーター・ドラッカーは日本画の収集家としても有名でした。特に室町時代の水墨画がお気に入りで、自分の精神面を整えるためにことあるごとに眺めていたそうです。
繊細なセンスのある国民性
以上のことからもわかるように、我々国民には、世界からも賞賛されるように美的分野の優れた作品を先祖来、生み出してきたDNAが生まれながらに備わっているように思います。
他にも例えば料理の分野では、日本人が鉄分を摂取する量の多さは世界の中でもトップクラスであり、だからこそ味に敏感であり、美味しい料理を次々に開発する術に長けている、という意見もあります。
これらの特徴を生かさない手はないと思います。
ただし海外に対して宣伝下手、つまり言葉を外向きに発する力、発信力が外国に比べて弱い気がします。だからメジャーな国際機関のトップを張る人物がやや少ない気もします。多国籍人種が混じった中で言葉を発してリーダーシップを発揮するという能力に弱点があるということです。
これまでのところ、国民性として見られる特徴は黙々と寡黙にいい仕事をやり遂げる、といった寸評がぴったりなのでしょうか。