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質問&回答特化型の社内ミニブログはどうか

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 以前のミニブログ(Twitter)の社内利用についてはかなり否定的な意見を書いたが、これは社内ミニブログの可能性を完全に否定するものではない。既に成功事例として世の中に出ているオラクルを初め従業員が数千人とか数万人もいてダンバー数の許容値を大幅に超えている組織では、新しい出会いの創出や疎遠になっている人との繋がりの維持など社内ミニブログによる効果はいくつか期待できる。

 実はこうした大きな組織以外での社内ミニブログの活用法として個人的に温めている使い方がもうひとつある。それは「質問&回答特化型の社内ミニブログ」だ。既にインターネットでは、OKWave、教えて!Goo、Yahoo知恵袋!といった人力検索が一定の評価とポジションを得ているが、この人力検索は以前から企業内でも比較的早くから成功事例が沢山あり社内コミュニティとの親和性が高いと言われている。

 仕事中に悩んだ事や判らない事をシステムに書き込むと、社内の各所にいる詳しい人が悩みや疑問に答えてくれるという仕組みは単純だが便利だし、ブログやSNSあるいは業務日誌を書けと指示するとかなりの人は身構えるだろうが、質問であれば気持ちの面でのハードルはかなり下がる。実際に会社の中で行う同僚との会話の何割かは疑問形のはずだ。

 また質問や回答を文章として表現することはノウハウの可視化につながる。「こういう時にどうすればよいのですか?」とか「○○ができなくて困っています」という質問を考える時点で課題が明確になるし、逆に聞かれた側も、他人から聞かれた瞬間に初めて自分がノウハウやテクニックを持っていることに気がついたりするものだ。

 一時期社内コミュニケーション改善の成功事例として発表された社内SNSの事例のいくつかでもQ&A(質問)がキラーコンテンツだったとされていた。有名なNTT東日本の社内SNSでは、わざわざQ&A専用のコミュニティを作って、日記や他のコミュニティとは分けて社内SNSのトップページに新着表示をしているほどである。

 インターネットのメインストリームがSNSからミニブログに変わりつつある今、今度はこの社内Q&Aコミュニティをミニブログでやってみてはどうかというのが私の提案だ。
 インターフェースや仕組みについては、OKWaveの運営する「OKetter」や@paji_aさんの「Q&Aなう」(関連記事:Twitterから質問、回答 Q&Aサイト「Q&Aなう」)が参考になるだろう。最近企業によるTwitterの活用例として、広報系でのニュース発信や周知・公開系以外に顧客サポートの受付というのがあるがこれも質問&回答特化型ミニブログの一種に入れられるかもしれない。
 そうそうもうひとつ。図書館などでレファレンスサービスの受付用に質問&回答特化型ミニブログを使うというのはどうだろうか?

===当ブログでの過去のQ&Aコミュニティに関する記事

Comment(6)

コメント

オラクル社内のOraTweetでは、ちょっとした質問や相談、雑談が多いですね。

やまうちゆうや

クエッターとか会社向けTwitterのQAあるみたいですよ。

さとうさん、やまうちさん、コメントどうもありがとうございます。

実はこの件はアイデアだけ考えて、その後実際にはあまりウォッチしていなかったので最近また情報を集めています。

なにか面白い話があれば是非またお願い致します。

singo

Q&Aを作ってもなかなか質問しないものです。
やはり質問するという事は、(暴言的に言うと)私は業務上得ているべき知識を身につけていない愚か者であるという事を社内に公開する事になり、理解のない方からするとこんな常識的な事も知らないのか?という事になるから。
OKWaveだと完全匿名ですが、社内で仮に匿名運用にしたとしても質問の内容によっては誰が質問しているか分かってしまいますよね。。

fukubayashi

私も教えてもらったのですが、すでにあるみたいです。>「図書館などでレファレンスサービスの受付用に質問&回答特化型ミニブログを使うというのはどうだろうか?」
http://twitter.com/askalibrarian

記事拝見させていただきました。
社内での活用、とても興味深いですね。
企業内で使う場合、個人的にはメッセンジャーがTwitter変わりになるのではないかと考えています。

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