万博の通年パスを、なぜ東京在住サラリーマンが買うのか。~あなたが万博に行くべき5つの理由~
真顔で(どちらかというと引き気味に)「なんで万博の通年パスなんて買ってんの...」と言われること多々。
こんなにもドン引きされるとは...想定外でした笑
ということで、なぜ東京在住で、平日は仕事をしているサラリーマンの私が通年パスを購入したのか。ここでご説明します。
タイパ重視で、目次を先に。
①そもそも1日だけで、万博を見終わるわけがない
②万博会場では、毎日 "今日だけ" の特別プログラムがある
③日本にいながら "世界中を旅する" 感覚になる万博
④万博には、イマの社会の縮図がある
⑤万博には "未来を信じる人" が集まっている
⑥(おまけ)自分ってホント小さいな、って思わせてくれる
お時間がある方は、宜しければ詳細、お付き合いください。
(大屋根リングの木、デカい)
20年前、愛・地球博(愛知万博)が開催されていた時、学生だった私はボランティアとして万博会場で何日間か過ごしていました。
そこで経験したことを思い出すと、万博に1日しか行けないなんて...耐えられないかも...。。ということで、つい通年パスのボタンをポチっとしていたのでした。
そもそも1日だけで、万博を見終わるわけがない
だいたい昼頃に現地着、19-20時ぐらいには退場している私。
会場内で動き回っているわけではなく、ノンビーリ過ごしている状態でも、歩行距離15km。歩数は2万5000歩。
パビリオン見学は、だいたい1日に5~7個ぐらいを目安にしていますが...。
国/地域のブースだけでも160近くあり、その他のパビリオン等も含めると、見学場所は200近く。
これ、どう考えたって見終わらない。
予約が必要だったり、並んで待たないと入れないパビリオンも複数ある。
まして平日は仕事の私は、行くなら混雑した週末ばかり。
見れなったパビリオンがあっても「また来ればいいか、通年パスだし」と思えば、かなり気が楽になる。
(日本のパビリオン、日本館)
万博会場では、毎日 "今日だけ" の特別プログラムがある
万博に行ったことがある方はご存じかと思いますが、大規模パビリオンでは、必ずと言って良いほど、小さいステージ・講演用のお部屋などを持っていて、毎日(っていうか"毎時"ぐらいの勢いで)いろいろなプログラムが展開されています。
特に、何かしらの記念日がある場合、それを祝したプログラムが提供されます。
(これは偶然かもしれませんが、愛子さまが万博の赤十字パビリオンを見学に行かれた5月8日は、世界赤十字デーでした)
ぜひ、ご自身が万博へ行く日、「今日は何の日?」を調べて、該当する国/地域などがある場合は、そのパビリオンに行くと面白いことが待っているかもしれません。
さらに、中小企業/ベンチャー/スタートアップや、小規模団体向けの出展エリアでは、週替わりぐらいの勢いで出展内容が変わっていきます。
そう、毎日行っても、毎日違うのが万博。
同じパビリオンでも、訪れるたびに新しい出会い・体験があります。
日本にいながら "世界中を旅する" 感覚になる万博
これはもう説明不要ですね。
各国の文化・技術・想いがつまったパビリオンが集結している万博。
人生において、行くことがないであろう国/地域の文化に気軽に触れに行くことができる。
しかも、現地のことを知っている人が、そこにいるわけです。話ができるわけです。
どのパビリオンも、わりと"威信をかけて"出展している国/地域が多いので、ユニークな展示や、体験型のプログラムも多数。
五感で世界を体感できる絶好の機会になっています。
個人的には、お子さん・学生さんにとっては、その後の人生を変えるほどのインパクトがあると思います。
万博には、イマの社会の縮図がある
すでにニュースでも「インドのパビリオンが間に合っていない」という話題がチラホラと出ていましたが...。間に合っていなかった国はほかにもあります。
ネパールはまだ、絶賛工事中のまま。(工事費用の不払いで停止中)
確かベトナム、ブラジル、チリ...。 ブルネイも5月になってからオープンしました。
台湾は国/地域としての出展はありませんが、民間出展 "Tech World" はまさに台湾パビリオン。(民間企業名称:玉山デジタルテック株式会社。 台湾は博覧会国際事務局に未加盟のため万博参加が基本的にNG。)
またITツールに関しては、複数のアプリやサービスを活用しなければいけない状況は、地味にイラつき。
"並ばない万博"を意識しすぎて、上手く人流コントロールができてなさそうな場面に直面すると、何だかなぁなんて思うこともありますが...。
一方で、改善策を適宜、反映させながら運営していくスタイルは、少し現代的なのかなぁと感じています。(夜間券の入場時間が繰り上がったり。予約必須のパビリオンが、整理券配布で一部入場できるようになったり...)
そして何より、パビリオンの出展内容を見ていれば、それぞれの出展者たちの状況や、社会課題を体感することができる。
まさに、社会の、世界の縮図が、万博に詰まってる。
万博には "未来を信じる人" が集まっている
実は、私が一番「万博って良いなぁ~」と思っているのが、コレ。
「きっと未来は、もっと良くなる」を信じ、願う人たちのエネルギーが満ちている場所。それが万博。
万博会場全体に、静かにみなぎる、この高揚感。 あまり他では味わえない。
少なくとも、私が愛・地球博で体感したこの静かな衝撃は、この20年間、感じたことがない。
私はその環境に浸れること、そこに一番の価値を感じて、通年パスをポチりました。
(おまけ)自分ってホント小さいな、って思わせてくれる
多種多様な人が集まる万博。己の小ささを、良い意味で実感します。
もうね、15km歩いたら、足が棒ですよ。ぜーーーーんぜんパビリオン見終わってないのに、この小さな人間のカラダでは、すぐに限界が来るわけです笑
たかだか大阪の会場で歩いてるだけなのに! 世界旅行に行ってるわけでもないのに!
そして食べたい食品もたくさんあるのに、全然食べきれない笑
これだけプクプクと、おデブ街道まっしぐらなのに、私の胃袋、まだまだ極小だわ!笑
最新のテクノロジーだけでなく、見せ方の上手さ(ドローン、プロジェクションマッピング、ディスプレイ/プロジェクターの活用方法、動画の仕掛けやデザインなど...)、企画運営、オペレーションなど、万博のどこを見ても「イマの私には、実現できない」が詰まってる。
圧倒的な規模、多様性の幅の厚さ、未来に向かう壮大なビジョン。
そういったものに対面すると、いかに自分がちっぽけなのかを、体感できる。
それはネガティブな気持ちではなく、どこかに「もっと私もできる人間にならなきゃ」という気持ちや、「たくさんの人と協働することの大切さ」が含まれていて。
いま、世界が立ち向かっている社会課題に対して、私も何か貢献ができるかもしれない。
でも、今のままの私では、まだまだ小さすぎる。役に立てるように、もっと成長しなきゃ。
そんな感じ。
さぁ、次の入場予約をしよう!笑