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知的好奇心を満たすために、いろいろなことにチャレンジする

"挑まなければ、得られない"の感想

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Googleの及川氏のブログをまとめたのが本書になります。

一般企業でもまねしたいギークの7つの仕掛けで、ライトリングトークやオフィスアワーを紹介していますが、その中でノーミーティングデーが紹介されています。そういえば、企業によっては電話にでない時間や私語禁止の時間と設けている会社はありますね。

人間はマルチタスクよりもシングルタスクの方が効率が良いと言われています。ミーティングを作らない日を作るのは案外効率がいいことなのかも知れません。作業しながらTwitterやFacebookを見ていると効率悪いですからね。

ソーシャルDRMは面白い話だと思います。制約を行く付くと最後は本末転倒な結果になるそうです。例としてWindows Rights Managementでメール等の転送・印刷不可に出来るそうですが、それを導入すると管理職がもっとも厳しい権限(必要かどうか気にせず)にしてしまいメールを転送するのにカメラでとたったり、テキストで打ち直したりして、意味のないことになったそうです。

それを購入者の名前をDRM内に入れることで売り上げがいいそうです。このようなソーシャルDRMの方が効率がいいそうですが、なるほどと思います。ゲーム系もこのようなものを導入するのいいかも知れませんね。購入時に勇者の名前を入れると、それ以外変更できないとか(やりすぎかな?)。まぁ、ゲームは今オンラインベースやオンラインアプリ監視がベースだから必要ないかな。

CDのCCCDや、先日法案が通った"違法ダウンロード刑事罰化・著作権法改正案が可決・成立 10月1日施行へ"に関してももう少しうまくいく方法が合ったのではないかと思えてなりません。

テレビに関する考察は一読すべき内容だと思います。私はテレビを一切見ませんが、それがいいのかどうか分かりません。タイムイーターとしてテレビは情報収集デバイスとしてあまりいいものではないと思いますが、テレビをあまり見ない人でも有料チャネルでは有意義な番組を見ているケースもあるそうです。内容次第ですが、テレビを毛嫌いする必要はないのかもしれません。

"ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか"を本で読みましたが、これテレビで見ても良かったかなと思いました。いい番組もないわけではないのでしょうが、プッシュ型メディアはノイズが多いのが問題な気がします。

"真にイノベーティブな製品やサービスを開発するのは、明日のユーザを正しく把握でき、アプローチできた企業なのだろう"の言葉は、最も重要だと思います。ヘンリー・フォードが作った自動車や、AppleのiPhoneやiPadはその典型的な例です。誰でも将来を見越すことは出来ないものですが。このため、無闇に保守的な批判はだめなのかと思えてなりません。

インプレス選書ははずれがないレーベルだと思います。私は4冊読みましたが、はずれがありませんでした。2012/6の時点で5冊出ています(1冊まだ読んでいない)。読んだ本の中で1冊だけ途中で辛くて読めなくなりましたが、それは質の問題ではありませんでした。もっと評価されていいレーベルだと思います。

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