Amazon EC2でARMのAIM登場
"Canonical、Amazon EC2にARM版Ubuntu Serverを用意"
Amazon EC2にARM版Ubuntu ServerのAIMが公開されました。で、私も昔作ったAmazon Web Servicesのアカウントでログインして、該当のAIMがあるか確認してみました。
Amazon EC2のInstances WizardでCommunity AMIsを選択して、All Imagesでami-aef328c7を入れると出てきました。
ありますね。
AIMに公開されているアーキテクチャのほとんどはx86です。
ですがサーバCPUは何もx86しかないわけではありません。SPARCに関しては"Sun Solaris Sparc Edition does EC2 support?"にあるようになさそうです(質問自体は2010年ですが)。
POWERに関しては検索してみましたが、AIMの一群にも、質問に関しても見つけることが出来ませんでした(POWER自体がユニークでない単語のため、ノイズが多すぎて見つけることが出来ませんでした)。Itaniumは探す気も起きませんでした。MIPSは簡単に探してみましたが、見つけられませんでした。
このため、ARMはx86以外を除くと次に登録されたアーキテクチャかもしれません(注:私が探すことが出来なかっただけであるのかも知れません。もし間違っていたら御一報いただけると幸いです)。
ARMは、モバイルCPUとして普及しましたが、サーバとしても活用を目指しています。過去にも私はエントリを書いています。
・ARMがサーバ市場を揺るがすのか
・HPの超低消費電力ARMサーバ計画(Redstone)の可能性
・ARMのサーバの可能性
このため、ARMのサーバ準備は2010年ぐらいから表面化してようやくAmazon EC2で選択できるところまで来ています。
サーバでも電力効率が必要となっています。このため、ARMサーバが出てきても不思議ではありません。Ubuntu Serverから始まったのは私には意外でしたが、性能を必要としていないユーザにはメリットのあるオプションに見えます。けど、ハードはARM版ハードを準備しているのでしょうか。Community AMIsはどのていどで権限で登録できるものでしょう?
現在のところARM系のサーバの性能はそれほど高いものは存在しないと思います。Cortex-A15搭載製品もまだ出てきていません。ですが、近い将来(Cortex-A15登場)に大きく改善される可能性はありますし、コアが小さいARMはサーバ向けの多コア搭載版が出ればスループットの観点では性能が高いCPUが登場しても不思議ではありません。
クラウド側で採用されればARM製造メーカももっと力を入れる可能性もありますし、Windows on ARMの出荷台数が増えれば、ARM市場は拡大の可能性があります。市場が拡大すれば、多くのメーカは投入してくると思われるため、今後面白くなる可能性があります。