iPhoneの2012年出荷台数を予測してみる
好調を維持するAppleですが、iPhoneの出荷台数が3,519万台と発表しました。この数字はかなり大きい数字です。4Q'11にこそ勝てませんでしたが、1四半期で3,000万台したの2回目です。
この好調のiPhoneですが、2012年にはどのていど出荷台数になるでしょうか。
まずは過去のデータを見てます。前年の4Q、当年の1Qと当年の通年のiPhone出荷台数を調べてみました。
前年4Q+当年1Q
Year | 1Q(万台) | 前年4Q+ 当年1Q (万台) |
通年 (万台) |
通年/ (前年4Q+ 当年1Q) |
通年/ 1Q |
2008 | 170 | 402 | 790 | 1.97 | 4.65 |
2009 | 379 | 815 | 2,509 | 3.08 | 6.62 |
2010 | 875 | 1,745 | 4,749 | 2.72 | 5.43 |
2011 | 1,865 | 3,489 | 9,310 | 2.67 | 4.99 |
2012 | 3,510 | 7,214 | - | - | - |
iPhoneの出荷時期は以下になります。
オリジナル: 2007年7月29日
3G: 2008年7月11日
3GS:2009年6月19日
4:2010年6月24日
4S:2011年10月14日
2007~2010年までは3Qに、2011年は4Qに新しいiPhoneを出荷しています。2012年だけは4Q'11にiPhone 4Sの出荷があったため、1Q'12はまだ日が浅いため継続して高い出荷台数を誇っているのかも知れません。
それでも1Q'12のiPhoneの出荷台数は異常な気がします。過去のデータで通年/(前年4Q+当年1Q)と通年/1Qの両方の平均を取ると以下になります。
通年/(前年4Q+当年1Q) = 2.61
通年/1Q = 5.42
この両方の数字で1Q'12の値を使うと2012年iPhone出荷台数は、188,00万台(通年/(前年4Q+当年1Q))か19,000万台(通年/1Q)になってしまいます。
2011年のiPhone出荷台数が9,310万台だったことを考えると前年からの成長率は2倍になってしまいます。1社だけで製品を出荷して且つ1億台近い出荷台数にも関わらず、まだこの高い成長率ならば驚きの数字だと言えます。
Gartnerの最新の予想ではiPhoneの2012年出荷台数は1.2億台ぐらいを予想しています。私も大体それぐらいでもう少し上かな?と思っていました(Gartnerの発表データとAppleのデータでは少しだけ違います400万台前後)。
2012年の1.2億台前後は、Androidの台頭や1億台近くに到達することで成長率は鈍化すると思われたのでしょう。このため、1Q'12で3,000万台を超えるiPhoneを出荷するとは予想外もいいところです。
数字が急に増えると過去のデータを元にした予測はあまり意味がありません。もしかすると2倍と言う数字すら小さい数字になる可能性はあります。これがAndroidも同程度に成長していれば、スマートフォン全体の話になるのですが、iPhone単体の話ならばまた違った見方が必要になります。
Appleの好調はティム・クックCEOの手腕なのか、それともジョブズ前CEOの遺産なのか、それともAppleの実力なのか分かりませんが、しばらくは継続した成長が続きそうな予感がします。