O'Reilly Japan Ebook StoreからDRMフリーのePubフォーマット電子書籍を購入してみた
オライリージャパンが、1月12日に"ePubフォーマットによる電子書籍のラインナップを開始します"を発表していました。また、"オライリー・ジャパンのePUBフォーマットを支える制作システム"に作っているシステムの説明しています。
既にDRMフリーのPDFフォーマットを販売していましたが、ePubの方がいいのではないかと思われます。
最初のラインナップには興味が無かったので購入しなかったのですが、"HTML5 Canvasデスクトップリファレンス"が発売されたので購入してみました。
購入自体はPayPalで払うので、簡単に購入できました。
購入するとダウンロードできるようになります。それをiTunesにドラッグアンドドロップしてiPadに転送してみます。
転送制限もなさそうなので、iPadとiPod touchとPCで見ようと思っています。
"著作権問題の解決策は北風か、太陽か"において出版社関係者が自炊業者を訴えることが効果的ではないのではないかと書きました。法律的にほぼアウトな自炊業者を訴えるのはわからなくもありませんが、根本的な問題は電子書籍を販売していないことです。
オライリーの本のIT系よりで、自炊されている方が多いのではないかと思われます。このためか、DRMフリーのPDFフォーマットを以前から販売していますし、今回ePubでの販売も開始しました。IT系の本だと検索出来たほうがいいですし、紙の本を開くのではなくPCやガジェットで見ることが出来れば利便性は高いです。
DRMフリーを選択している理由は分からないのですが、オライリーの本のユーザ層の意識が高いから大丈夫だろうと思われたのかも知れません(私はそう思っています)。逆に言えばオライリーの厚い本(厚い本が多い!)を電車で読むときはさすがに持ち運びたくないと思いますけどね。
このため、オライリーが出来ても一般的な出版社は真似できないかも知れません。ですが、Angry Birdsの開発元のCEOやMinecraftの開発者の発言もあるようにファンを増やすほうがいいでしょうし、もぐらたたき合戦をしてもコストが高くなるだけで費用対効果も年々悪くなる一方でしょう。それよりもユーザを意識を高めるためにコストを払うほうが長期的に効果が高くなるのではないかと思えてなりません。
著作権を無視するのはいいことだと思っていませんが、時代にあった対策を講じるほうがいいのではないかと思えてなりません。とりあえず電子書籍がデフォルトになる時代が早く来ないかと願っています(4月に...)。