Chromebookの将来の考察
Google I/O 2010でChrome OSを搭載するChromebookの正式な発表がありました。AcerとSamsungから発売予定です。
スペックを見るとAtom N570を搭載します。通常のネットブックカテゴリの製品の範疇です。SSDで16GBはOSの大きさですが、ネットメインならば十分でしょう。
Chrome OSはARMもサポートしているはずが、最初はAtomからになりました。ここで気になるのは、今後の展開です。
・ARM搭載バージョンはいつ出るのか?
・Atom以外のx86を採用した製品は出るのか(AMDのE-350やVIAのQuadCore)
・タブレットタイプのChrome OSは出る可能性があるのか(CPUにAtom Z6xx等)
・Androidとの統合はあるのか?(アプリの統合とか)
・マルチOSブート(Windows、Android、Ubuntu等)が可能になる製品がでるのか
NVIDIAのTegra 2がAndroid 3.0のスタンダードとしてスタートしました。Chrome OSの試作PC版は、AtomだったためスタートはAtomと予想は出来ましたが、Chrome OSはARMもサポートしています。このため、より省電力なARM搭載Chromebookの登場の可能性も十分にあります。このあたりはいつごろでる可能性があるのでしょうか。
x86で動くため、実質AMDやVIAのCPUでも動くでしょう。Atomはこれらの製品の中では最も非力です。十分に軽いOSだから非力なCPUでも問題がないかも知れませんが、選択肢が多いほうが面白いです。特にAtom系はディスプレイサイズなどに縛りがあるため、AMD/VIAのCPUを使用して面白い製品が出てこないかと期待しています。
Atom N570はネットブック系のCPUです。このため、廃熱等を考慮にいれるとメディアタブレットに入れることはできません。ですが、Atom Z6xx系を使用すればめディタブレットに入れることが可能です。Androidとバッテングするため、Chrome OSとのすみわけさせるのかも知れませんが、Chrome OSのメディアタブレットは技術的に製品はできないわけではないため、非ネットブックタイプが出るのでしょうか?
AndroidとChrome OSの関係です。両者を最終的には統合すると思われますが、Chrome OS上でAndroidアプリが動き、AndroidでChrome Web StoreのWebアプリが動けば良いの(動くことは動くと思うが...)に思う人は多いはずです。両者の統合はいつごろされるものなのでしょうか。
WebOSの様にスマートフォン、メディアタブレット以外にも展開予定ですが、Chrome OSはネットブック縛りなのでしょうか?Chrome Web Storeがあるため、別段ノートPCやデスクトップPCへの展開は必要としていないかも知れませんが、多くのユーザがフルOSを必要としていないことを考えると、ネットブック以外への展開やマルチブートできると面白いと思います。今後はどうするのでしょうか?
Chromebookの起動に8秒とありますが、Lenovo Enhanced Experience 2.0 for Windows 7では、10秒で起動します。このため、SSD搭載PCと比較しても起動時間は非常に速いわけではありません。SSDにブートOSを入れると案外早くなるため、それほど苦痛ではありません。
Androidを見るかぎり多様な製品が出ています。Chromebookも似たような戦略をとるのではないかと思われます。どのような製品がでるか楽しみですし、日本での発売も早いことを期待しています。