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ブラウザシェアの考察(2011.1.2)

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NetApplictionsがDec'10のブラウザシェアを公開しました。そこでブラウザシェアの推移のグラフを作ってみました。Operaの項目にはOpera miniも加算しています。

■ブラウザシェア

■ブラウザシェア先月差(プラスが先月よりも増えたことを示す)

また、12月だけのブラウザシェアは以下なります。

ぎりぎりChromeは10%の大台に乗りませんでした。"Javascriptベンチを取ってみた(Dec 3,2010)~Chromeのシェア10%までもう一歩?~"にChromeのシェアが2010.12に10%に到達するにはぎりぎり難しいのではないかと予想しましたがあたってよかった。ギリでしたが(もう少し余裕があると思っていた)。

2007~2010年の12月だけのブラウザシェアから考えられることは以下になります。

・IEのシェア低下は鈍化している
・Chromeの勢いは年々大きくなっている
・Safariは案外伸びている

思いのほかIEはシェア低下が鈍化しています。このままでは2011年中には50%を切るほど減らないと予想されます。

私は2010年の初めにChromeが2010年中に10%の大台に到達すると予想していました(予想はなくなったブログで)。途中IEがプラスに転じたため到達できませんでしたが、それでもChromeは現在のところ最も勢いがあるブラウザには違いありません。

Safariの伸びがいいのか案外で驚いています。これはMacのシェア増加とモバイルSafariが増えているからだと予想されます。iPhone/iPadが増えればこの数字はもっと伸びるでしょう。

この状況を踏まえて、2011年12月ごろのブラウザシェアを勝手に予想してみます。

IE...53%前後
Fiefox...20%前後
Chrome...17%前後
Safari...7%到達
Opera...3%後半

合計したら100%超えるじゃないかと言われそうですが、そこまで細かい数字は予想できません。

現時点では2011年におきうる事象において私が影響度が分からない点は以下です。

・Firefox 4で去ったユーザを取り返せれるか
・Chrome OSは普及するか
・Chrome Web Store/Web App Storeは成功するか

Firefox 4はかなりいいと思います。他のブラウザと比べても十分モダンなつくりです。このため、ある程度はシェア回復に寄与すると思われますが、以前のシェアまで回復するか分かりません。一度レッテルを貼られるイメージ回復は難しいですから。

Chrome OSが今のところ成功するのか不明です。現時点(2011.1.2)では試作品が出回っていますが、メーカも含めてどの程度やる気なのか分かりません。またWeb Store系がどの程度成功するのか見通しが立っていません。両方とも成功すれば、Chromeのシェアは2011年中に20%を超えて、第二位のブラウザの地位を確保できるでしょう(これは最高のシナリオが発動された場合)。

このあたりの不確定要素次第で、大きくシェアを伸ばす・減らすブラウザが出てくると思われます。

IE 9に関しては、シェア低下の歯止めとしてはHTML5のサポート率の低さから弱いと考えています。

と、勝手な言い分の予想が当たるかどうかは、2012年の今頃になれば分かります(泣いているかも知れませんが)。

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