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OracleのSPARC ロードマップの感想

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OracleがSPARC/Solarisのロードマップを発表しました。そこでSPARCのほうの感想を書いてみます。

SPARC System Trajectoryを見ると、コア数が32、スレッド数が512になっています。Sun SPARC Enterprise T5440 Serverのことかと思ったのですが、よくよく見るとUltraSPARC T2 Plusのコアあたりのスレッド数が違います。これはRainbow Fallsのことでしょうか(いやちょっと違うかな...)。

SPARC Enterprise Serversには2010年は"2x Throughput"(何に対して2倍なんだろう)が見えるので、Rainbow Fallsは今年中に出るんですね(2010年は予定通りですが)。

古いSPARC CPU Roadmapと"SPARC Enterprise Servers"を見比べると、T-Seriesは、2011年にYosemite Falls(周波数が向上するので"3x Single Strand"と書かれているのかな?)、2013年にCascade Falls(ソケット数より)なのではないかと思われます。M-Seriesは、2011年はSPARC64 VIIIfxだと思われますが、それ以降が良く分かりません。

また、2015年にはT-SeriesとM-Seriesの区別がなくなります。統合するのか、それともそこまではまだロードマップ的にはfixしていないのでしょうか。CPU開発には4年かかると聞いたことがあります。このため、2014年までのはもう変更はきかないと思いますが、2015年ならばこれからとりかかりでしょうか。

2015年ですがコア数が今4倍、スレッド数が32倍になると書かれています。尋常でない伸びです。5年後のことなので、ムーアの法則に従えばコア数の4倍はそれほど不可能な数字には見えません(IntelとAMDを見ているとシュリンク率が減っているため、ムーアの法則どおり行かないのでしょう)。

ただし、スレッド数に関してはここまで増えるのかと思うほどです。UltraSPARC T2でも1コアあたり8スレッドと非常に多いのに、これ以上増やすのでしょうか。また、最近シュリンクに苦戦しているTSMCがどこまで予定通り実現できるのか疑問です。

SPARC Roadmapのアグレッシブなところを見ると、Oracleが本気度が伺えます。CPUアーキテクチャはそんなにいらないと言う意見もあるかも知れませんが、サーバCPUの競争を加速するためにはSPARCの役割は決して少なくありません。SPARCの最近の開発速度は、Rockの停止などがありあまり良いペースではなかったと思いますし、TIからTSMCへのFab変更にも気になっていました。このため、今回のOracleのSPARC Roadmapは少し安心しました。このロードマップをどこまで予定通り製品を出すかが鍵かも知れません。

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