オルタナティブ・ブログ > ITソリューション塾 >

最新ITトレンドとビジネス戦略をわかりやすくお伝えします!

【図解】コレ1枚でわかるDataとInformationとIntelligenceの違い

»

私たちが、普段使っている「情報」という言葉に相当する英語の意味を考えてゆくと、3つの単語に分かれることに気付かされます。この違いを正しく理解できれば、BIアプリケーションとは何かを理解することができます。

スクリーンショット 2015-07-05 8.33.34.png

Data

業務システムやWebサイト、ソーシャルメディアから日々生成される数字や文字列、特徴や出来事に関わる記述などを収集したものです。それらだけをみても、そこにどのような意味があるのか分からない状態の素材に当たる「情報」です。

Information

素材であるDataを「営業店ごとの商品別売上一覧」とか「製品Aについての製造歩留まり率の推移」というように、なんらかの基準に基づき構造や体系を与え整理したものです。表やグラフといった形でわかりやすく整理されている「情報」です。

Intelligence

次のようなケースを考えてみましょう。

「『営業店ごとの商品別売上一覧(=Information)』をみると支店Xの商品Aの売上が、6月度に大幅に減っている。その原因は、競合他社が、商品Aを狙い撃ちして地域限定のキャンペーンを行ったことが原因。競合他社は、この成功を参考にして同様のキャンペーンを全国に展開する可能性がある。従って、先手を打って、こちらが先にキャンペーンを仕掛けることが賢明である。」

このように、与えられたInformationを必要性に基づき取捨選択し、内容を分析し、価値判断を与えられたものがIntelligenceです。Informationを分析、評価して「洞察(insight)」した結果の「情報」と言えるでしょう。この洞察がないものは、Informationであって、Intelligenceとは言えません。

米国にCIAという組織がありますが、正式な名称は、Central Intelligence Agencyです。世界中から政治や経済、軍事などのDataを集め、Informationに加工し、国家の政策決定に影響を与えるものはどれかを分析、評価して、専門家の解釈を加えたIntelligenceを、大統領や政策決定者に報告する組織です。大統領や政策決定者は、そのIntelligenceに基づき、意志決定(Decision)を行います。

BIアプリケーションは、これまで、DataからInformationを創り出すための手段として使われてきました。そこに、最適化された将来計画を示してくれるBA(Business Analytics)が加わり、Intelligenceをもカバーするようになりました。さらに、人工知能の適用が拡がれば、より高度なIntelligenceをシステムが提供してくれることになるでしょう

【最新版】最新のITトレンドとビジネス戦略【2015年7月版】

「最新のITトレンドとビジネス戦略を最新版に更新しました。

テクノロジー編【2015年7月版】(292ページ)

*新規ページを18ページを追加し、全292ページとなりました。
*最新の解説文を25ページ追加した。

・新たにERPの章を設け、18ページのプレゼンテーションを追加
・IoTおよびITインフラ(仮想化とSDI)に関するプレゼンテーションを一部改訂し、解説文を追加
・アナリティクスに関するプレゼンテーションを改訂し、解説文を追加

新入社員研修でご採用頂いています

「情報と処理の基礎は教えているが、クラウドやIoT、ビッグデータは教えていません。」

そんなことで新人達が現場で戸惑いませんか?

平易な解説文と講義に使えるパワーポイントをセットにしてご利用頂けます。

Top1

「【図解】コレ1枚で分かる最新ITトレンド」に掲載されている100枚を越える図表は、ロイヤリティ・フリーのパワーポイントでダウンロードできます。自分の勉強のため、提案書や勉強会の素材として、ご使用下さい。

スクリーンショット 2015-01-18 13.32.13

目次

  • 第0章 最新ITトレンドの全体像を把握する
  • 第1章 クラウドコンピューティング
  • 第2章 モバイルとウェアラブル
  • 第3章 ITインフラ
  • 第4章 IoTとビッグデータ
  • 第5章 スマートマシン

>> 詳しくはこちらをご覧下さい。

Follow Us on Facebook Facebookページを開設しています。「いいね!」やご意見など頂ければ幸いです。

Comment(0)