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「釜石市について学んで語り、飲んで食べる会」に行ってきた

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震災復興の話に花を咲かせよう、という集い【岩手県釜石市について学んで語り、飲んで食べる会】に行ってきた。Piece to Peace CEO 大澤亮さんに声を掛けていただいた、RCF代表 藤沢烈さんらと共催のイベント。

東京に生活していると、なかなか伝わってこない「現地の温度」
今回、震災復興活動を続ける一般社団法人RCF 釜石復興支援リーダーをお招きして、現地の方々の「温度」をシェアし、みんなで飲み食いしましょう!という会です。

清澄白河にある「山食堂」による、釜石市の加工品を使った料理「釜石ブイヤベース」もお楽しみ頂けます。他にも岩手県の特産物を使った料理、飲み物もご用意致します。

【第1部】  
東北からはじまる新しい日本の夜明け 
~復興支援最前線からのメッセージ~

東日本大震災から2年経ち、新たな段階を迎えている復興支援活動。
釜石市という現場では、解放的で希望が感じられる雰囲気に満ちています。
復興といえば苦しくてデリケートな問題と思われがちですが、
そんな印象は覆します!

値が付かなかった小魚をブイヤベースにするフランス帰りのシェフや、全国最年少の副市長など、近代製鉄発祥の地・釜石では、産業や地方自治にという点で注目すべき動きが起こっています。

この機会にぜひ、被災地で、今起こっていること、その変化を感じてください!


【第2部】
山食堂による「釜石グルメ会」

フランス帰りのシェフが考案した三陸の旨みを凝縮したブイヤベース。このブイヤベースを清澄白河の人気店「山食堂」がアレンジ。他にも釜石バーガーや、釜石ウィンナーなど現地の加工食品をお出しする予定です。

【第3部】
震災復興に花を咲かせる会

参加者同士の懇親会。お酒を飲みながら、被災地について、震災の記憶についてシェアをして話に花を咲かせて下さい。震災のことを語ることは、その記憶を風化させない一つの手段だと思っております。

【主催】

[株式会社Piece to Peace ]
 「えらぼう、地球貢献」をコンセプトに様々な活動を展開。
http://www.piecepeace.com/

【協力】
 
[一般社団法人RCF復興支援チーム]
  2011年4月、震災復興のためのリサーチを行う団体として発足。現在はリサーチに加えて復興事業立案、コーディネイトも含めた「復興支援プロデューサー」集団として活動している。
http://rcf311.com/

[Hapon新宿]
「日本」をテーマにしたシェアオフィスで、「新宿から地方を変える」というコンセプトをもった場所。
http://hapon.asia/shinjuku/

小生は釜石には行ったことがありません。東大の玄田有史先生から、希望学のお話しの際に、釜石についてうかがったくらいです。

イントロ:釜石市の被害状況
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釜石のいま: まだ仮説住宅住まいでストレス多し。被災地の方も被災度ほか多様で、姿勢や意見などもまちまち…混在するのが実情。
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ソニーを退職して2012年7月からRCFに参加し釜石で頑張る山口幹生さん
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「風化」について、部分的には風化を進めるべしとの意見。小生もそう思います。ダライラマ法王もこれに似たことを言っておられました(参考「石巻・仙台 ダライ・ラマ法王被災地に」)。悲惨なことを思い出し過ぎると、幸福度が損なわれ、前向きになりにくくなるとも言われていますから、山口さんの言葉はそうだと思います。
記録という意味では、ここでも紹介された映画「遺体 明日への十日間」といった作品は素晴らしいと思う…なんでも風化阻止よりも、方法を選んだ記録の残し方が肝要だ。

いまをチャンスとしてとらえられる。ホタテkingも会場にいらしていたが、いいもの色々ある釜石。上の写真で山口さんが持っているのは、上記のイベント案内にも記されている新商品の「三陸ブイヤベースのスープ 岩手県早池峰の恵み エーデルワインの搾り粕使用」。いろいろと創造が可能なのだ。一番ぶっとんだのは「カマnight」構想だ。おかま大集合の企画で、pilotも成功。これはオモロイ。
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まだまだ釜石支援は続きます…参加者募集中です。
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山食堂さん、ブイヤベースやおにぎり、うまかったです!
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山口さんは、3.11時は海外にいたが、3.11を知らずしていいのかと自問し、いまの活動をされているとか。フルタイムの仕事にしなくても、まだ被災地に直接触れていない人は、まだ遅くないので、行ってみるとよいと思う。いろんなことを感じるでしょう、そこから何か行動したくなるかもしれません。

小生は「ITで日本を元気に!」に参加し、石巻・南三陸~福島・南相馬と行きましたが、場所により状況は様々です。
参考:
 311から二年の宮城・福島(1) 先が見えない被災地
  311から二年の宮城・福島(2) 日本が試されている福島

どこでもよいので、関わってみることをお勧めします。なお、南三陸のコミュニティ・リーダー内田卓麿さんが中目黒でBAR「glow」を開店したので、そちらで少し話を聞いてみるのもよいかもしれません。

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