石巻・仙台 ダライ・ラマ法王被災地に
ダライ・ラマ法王がはるばる被災地に来られ、石巻では法要をされた。そこに小生もうかがいました。
11月5日(土)
【石巻】会場:西光寺(浄土宗) 石巻市門脇町2-5-7
慰霊供養とご挨拶 9:40-11:00
【仙台】会場:孝勝寺(日蓮宗) 仙台市宮城野区榴岡4-11-11
講演 14:00-16:00
8日目-2 石巻・法要/「悲劇を前向きに捉え、再建に取り組もう」―法王、津波の被災者に呼びかけを行う
8日目-1 仙台・講演会/ダライ・ラマ法王、チベット問題について日本人に謝意を示す
その石巻・西光寺のあたりは津波の被害が大きく、9月にうかがったときと変わらぬ荒涼とした爪痕があたりにみられました。
周囲はかたづけられただけで、まだ流された跡地のまま。お寺はやっとのことで難を逃れた。
石巻市門脇町の西光寺
法王を待つ…西光寺の幼稚園児も並んで
上の写真by尾角光美さん(上下をカットしました)
ダライ・ラマ法王のお話で印象的だったものの中からいくつか(小生の解釈になってますが):
○人にはintelligence=知性がある。そしてconfidence=自信を持つことだ。それを合わせて前へと進め。
○被災した人にはそうなった理由がある。それが業=カルマだ。しかし、よい行動をしていけば、前世のカルマは解消される。
○悩んだり、くよくよしたり、迷ったりしてばかりでは、亡くなった方からみてもよくはない。知性と自信で、行動していくことだ。
○嘆くよりも、知性を使い全体的にみて真剣に問題に対処するべし。
○街を再建したら、私を招待して下さい。大きなお祝いをしましょう。
○懸命にやるだけやりなさい。それでダメなら、しょうがない。
そして、一人ではないこと、助け合い力を合わせること、あたたかい心についてなど、いくつも心に響く言葉がありました。
印象的だったことのひとつが、法王が話し始めてから少し経つと、みんなの顔を見て話したいと、立ち上がって寺の外の大スクリーンをみている大勢の方々の前に立ち、話を続けたことでした。即興でパフォーマンスをするロック・アーティストのように、気を放ちながら熱い言葉を放つ姿は圧巻でした。しかも、足が痛いのに立ち続けて。
「法王様は寄り添っていらっしゃる。」「私たちが感じた法王様のお気持ちを、伝えていかねば。」僧侶やその場にいた方々から言葉がこぼれました。
仏教に興味がない人でも、人に共通の示唆・教えがあると思います。ビギナーというか、あまりダライ・ラマ法王を知らない方でも以下↓の本なら、やさしくヒントを得られるかと思います。
長野県善光寺さま、津田恵子さま、同行のみなさま、多謝でした。
<参考>
ブログ Kazumi流|第14世ダライ・ラマ法王被災地を巡る復興祈願の旅
Phayul.com|‘You are not alone,’ says the Dalai Lama to Japan’s tsunami victims
この記事の難民支援NGO"Dream for Children"による一部和訳
朝日|「痛み分かち合いたい」ダライ・ラマ14世、石巻で法要
sanspo|ダライ・ラマが石巻で法要「悲しみ乗り越えて」
毎日|ダライ・ラマ:被災地の石巻を訪問 般若心経と講話