PHP7.3のパフォーマンスとPHP5.6以下のサポート切れ
PHP7.3がリリースされました。
PHP7.3はPHP7の次世代バージョンで、PHP7.2系よりもいくつかのアップデートがされているようです。
PHP7系のシェア
Q-SuccessのW3-Techsによると、PHPはすべてのWebサイトの78.9%で利用されているとされています。
ちなみにJavaは3.9%、Rubyは2.3%、Pythonは1.1%だそうなのでまさに圧倒的シェアです!
その中で、PHP7がリリースされてから3年ほど経つようですがバージョンごとのシェアはどうなのでしょう。
以下のグラフをご覧いただくと歴然です。まだPHPの5系が75.2%あるのです。
(参考)Usage of server-side programming languages for websites - Q-Success(W3-Techs)
PHP7系って、意外と浸透していないんだなぁと思ってしまいます。この数値、何が問題かと言うとサポート切れの問題なのです。見ていただくとわかるように、PHP5系に関しては、5.6というバージョンが今年2018年12月31日でサポート切れになり、PHPの5系はこれでセキュリティサポートが全て切れてしまいます。
早めにPHPの7.3にアップデートしないといけない。この流れは一気に来るのではないかということがわかります。
PHP7.3
PHP7.3のリリース情報はphp.netに行けば手に入ります。
PHP 7.3.0 comes with numerous improvements and new features such as
- Flexible Heredoc and Nowdoc Syntax
- PCRE2 Migration
- Multiple MBString Improvements
- LDAP Controls Support
- Improved FPM Logging
- Windows File Deletion Improvements
- Several Deprecations
いくつもの機能が実装されました。
- PHPにおけるヒアドキュメント のHeredoc and Nowdocが柔軟に
- PCRE2(Perl Compatible Regular Expressions )へのアップグレード
などなどありますが、パフォーマンスの点でも従来のPHP7.2系よりも良くなっています。おおよそ10%高速に動作したというテスト結果もありました。
(参考)PHP 7.3 Performance Benchmarks Are Looking Good Days Ahead Of Its Release
また、LAMP環境をチューニングして提供しているKUSANAGIの環境だと、同KUSANAGIの環境のPHP7.2系と比べておよそ20%パフォーマンスが向上しているようです。
(参考)PHP7.3、7.2、5.6性能比較
Webサイトを運用しているサーバーでPHP5系を使用している方はセキュリティ、パフォーマンスともに考えて、早めに7.3を見据えたほうが良いのかもしれません。
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