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睡眠不足で脳細胞の自己破壊

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慢性的な睡眠不足によって、脳は「自己破壊」する:研究結果 というWIREDの記事を読んだ。

慢性的な睡眠不足が、脳内の「食作用」を担う細胞を活性化させ、シナプスの分解を促進させる、という研究結果が発表された。 さらに睡眠不足は、アルツハイマー病などの神経変性疾患を引き起こすリスクも高くする可能性があるという。

恐ろしい。
脳細胞の自己破壊が起こる という研究結果がでた。

今回の研究は、 イタリアのマルケ工科大学、臨床・実験医学科のミケーレ・ベレッシ博士が 『Journal of Neuroscience』で発表した研究で、

ストロサイトとミクログリアの特性が、さまざまな睡眠/覚醒のパターンでどのような働きをするのかをマウスの脳で調査した。

  • ストロサイト:要になったシナプス(ニューロンの接合部分)の剪定、残骸の除去、または接続回路の再形成を行う細胞。
  • ミクログリア:周囲の環境を管理しており、徘徊しながらニューロンの活動をモニターしたり、古くなったり死んだ細胞を食作用によって取り込んだりする細胞。

各グループはマウス6~8匹で構成され、

安眠グループ:6~7時間きちんと眠っていたグループ 安眠妨害グループ:眠っている間に何度か起こされ安眠を妨害されたグループ 睡眠不足グループ:通常よりも8時間以上起きていたグループ 慢性的睡眠不足グループ:刺激を与えられ4日半起こされていたグループ という実験。

結果、どうなったのか。

寝不足が続くと、脳神経同士を繋いでいる シナプスの一部が、アストロサイトに文字通り食われてしまうのである。 さらに、ミクログリアも慢性的睡眠不足により活性化することも確認した。 過度のミクログリア活性は、アルツハイマー病などの脳神経障害と関連していることが明らかになっており、「こちらの発見のほうが深刻だ」と、論文筆頭者であるベレッシはリリースにてコメントしている。

ということだ。

日本人の睡眠時間は、他国と比較しても最下位のレベル。さらに意外かもしれないが、日本はもはや世界一の長寿国ではなくなってしまった。

厚生労働省の発表によると、2016年に香港は男女とも平均寿命が世界1位になった。
男性は81・32歳、女性は87・34歳で、女性は2年連続1位になっている。

ビジネスにおいても、睡眠をしっかり取らず、国際競争力もなくなっていく日本に魅力はない。生産性が悪いことにもつながってしまうからだ。

今後、生産性を上げるためにしっかりとした睡眠をすること。 その前提として、日本人それぞれが「睡眠」についてもっとしっかりとした知識をつけることが必要だと思った。

睡眠に関するビジネスが活発になってきているのも納得である。

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