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ファーストキャリアの選び方④~環境×マインドで伸び方が決まる

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キャリアシリーズ最終回。

第1回:会社選びの視点を変える
第2回:入社後に向き合うべき3つのステージ
第3回:会社選びの7つの基準
第4回:環境×マインドで伸び方が決まる(今回はここ)

前回までの記事で、ファーストキャリアの選び方について書いてきた。ああ長かった。これまで語ってきたのは、「会社選び」の話であり、会社が提供してくれる「環境」として何がBestなのか?という話だ。当然学生としては、より良い環境を選びたい。

でもね。

本当に大事なのは「会社や会社が用意してくれる環境の良し悪し」よりも「会社という環境を使い倒すマインド」なのだと思う。第1回の記事で、会社選びに正解はない。と書いたのはこういうことだ。自分の心構え一つで、全然結果が異なる。

なぜなら「環境」×「マインド」でその後の伸び方が決まるからだ。選びに選んだ環境をどう活かすかは、あなたのマインドに大きく左右される。

どんなに良い環境でもマインドが0点ならどんなに良い環境でも全く活かせない。

・環境が100点で、マインドが10点だと、結局経験は10点になる。
・環境が90点でも、マインドが100点なら90点が手に入る。

極端だけど、そういうことだ。100点の環境を探し続けても生産的ではない理由はここにある。95点の環境が見つかったら、自分のマインドを引き上げることに力を注いだほうが良い。

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では、保持すべきマインドとはなにか?具体的には以下の2つだと思う。

①変革マインド

どれだけ良い環境(良い会社)を選んだとしても、完璧な環境が手に入るわけではない。

与えられた環境で戦うしかないこともある。なんとなく自分の好きな環境で無いこともあるだろう。そうなると多くのビジネスマンが環境に文句を言い、そこから学ぶ事を辞めてしまう。自分の納得できない環境が目の前にあった時、そこで腐ってしまう。そして、自分好みの新しい環境が共有されるのをただ待つことになる。

それではダメだ。

自分で環境を作り変える気概を持ってもらいたい。自分が楽しめるように、自分で環境を変える。イマイチだと思う環境に諦めず、必要に応じて自分で変化を起こす。諦めず、満足せず、自分でより良い状況を作り出そうとする能力は、それこそ職種に全く関係なく効いてくる。

与えられた状況にぶら下がるマインドではなく、自分で状況を作っていくマインドだ。そもそも自分に「ピッタリ合う」環境などない。合ったとしても、たまたまその瞬間合っただけ。自分も変化するし、環境側も変化する。だから自分で自分の環境を変化させられないとダメだ。

「仕事が楽しくなーい」と思ったら、どうすれば楽しくなるのか工夫する必要がある。
「仕事にやりがいがなーい」と感じるなら、なぜやりがいがないのか、どうすればやりがいが出るのか考えて、環境を変える必要がある。

これを変革マインドと呼ぶ。自己変革であり、環境変革のマインドだ。大企業に染まったサラリーマンは案外これを失ってしまう。

この話は以前のブログ「成長を加速させる~羊と狼あなたはどっち?~」でも触れた。

②経験学習マインド

それでも、環境は簡単に変えられないだろう。時には与えられた環境で仕事をするしかないときもある。ここでマインドが違うと、大きく差が出てしまう。

「今回の環境は自分の好みじゃない。早く他の環境に行きたいな」なのか、
「好みじゃないが、どうせやるならこの環境から学びを目一杯引き出してやる」なのか。

当然後者の方が圧倒的に伸びる。与えられた環境であっても自分なりに意味付けをして、前向きに向き合う。試しに全力でやってみる。そして、経験から学ぶ事を大事にしてほしい。人間は経験からしか学べない生き物だと言われている。

書籍や先生から教えられることは、学んだことではなく「聞いた事」に過ぎない。聞いたことを、試しにやってみて、内省して、自分の中に落として初めて学んだことになる。本来どんな環境でもこれが出来るはずなのだ。好みの環境じゃなくても関係ない。その環境をしゃぶり尽くす事が成長には不可欠だ。

諦めてしぶしぶ仕事をしている人に比べて、何十倍も伸びる。環境のせいにせず、経験から学ぶ姿勢を持っている人は、少し話すとすぐにわかるものだ。

そういえばこの話は「成長を加速させる~4つの成長スタイル~」で書いたな。結局全部繋がっているのよね。


これの2つが備わっていればどこへ行っても大丈夫

あなたは、選びに選んだ環境(会社)を使い倒せるだろうか?

どんなに良い環境に入っても、この2つのマインドがなければ台無しだ。会社選びはゴールではない。その先で何をどう経験して、どうやってセカンドキャリアを展開させていくか。どうやって人生を豊かにしていくか。逆にこのマインドがあればどこへ行っても大丈夫。きっと素晴らしい経験ができるだろう。

ぜひ、その辺りまで考えて欲しい。なんせ人生100年時代。先は長い。楽しんで生きたいものだ。




ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに所属するコンサルタント榊巻(さかまき)がお送りするブログ。
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世界で一番やさしい会議の教科書 抵抗勢力との向き合い方 

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