成長を加速させる~学びの欲求がない学習は、むしろ成長を阻害する
学びの欲求がない学習は、むしろ成長を阻害する
変革コンサルタントをしていると社内外問わず、人材育成に携わることが多い。
長く育成に携わっていると、ハッキリわかることがある。
「欲求と学習効率は完全比例する」ということだ。
多くの人が何となく感じていることではあると思うが、研究でも、
プロジェクトの現場で成長速度を決定付けるもの
変革プロジェクトをお手伝いすると、同じような立場で、
・・・違いはなんなのか、色々あるが最も顕著なのは「責任感」だ。
責任感を持っている人は、責務を果たすために、より良いやり方、
良い仕事をするために学びを欲している。必要性に駆られている。
面白いことに、同じ研修に出た人を比較しても、
「学習の欲求」をどう引き出すかが肝
古い格言に「弟子の準備ができた時に、師が現れる」とあるが、
人は必要性に駆られなければ変われない。学ばない。
だから、「何を教えるか・どう教えるか」なんかどうでもよくて、
例えば、僕らが新しいプロジェクトにメンバーをアサインする時には、
・どんな活躍を期待してるのか
・あなたのキャリアにどんな意味のあるプロジェクトなのか
・プロジェクトが終わった時にどうなっていてもらいたいのか
・お客さんにとってどれだけ大事なプロジェクトなのか
丁寧に伝えるし、
※ノーミングセッションについてはこちらにのブログでも書きました。
「研修を整える」より「学ぶ準備を整える」
そう考えると大企業が研修メニューを整えて、
研修の前にニーズを喚起する仕掛けがいる。欲求のない学びは作業になってしまうからだ。
じゃあ、ニーズ喚起ってどうすりゃいいのよ?
一つの例でしかないが、例えばケンブリッジはコンピテンシー評価を取り入れること、
研修をやるにしても、やり方やスキルを一方的に伝えるのではなく、
一般的な研修や人材育成スキームは全部逆を行っている。
※コンピテンシー評価については、僕の評価シート公開~で随分書いたのでこちらもどうぞ。
別の例を紹介すると、
子供たちは学校で何をしていてもいい。
学ぶ準備ができるまでひたすらに待つパターンだ。
学ぶ準備が出来た子はすごいスピードで学習する。
ベルトコンベア型の学びから、寺子屋型の学びへ
つまり、義務教育の、
「学びたい」
かつての寺子屋のように年代の違う子達が集まり、
そう考えると、自然と生涯学習の姿が見えてくる。
本来学ぶことは楽しいはずなのに、
渇望とともに学び、学ぶ楽しさを知り、
まとめ
ダラダラ書いてしまったが、「次世代の人材育成」や、「人の能力の解放」「
①まず、渇望感、必要性、危機感、知的好奇心が醸成されること
②その時に、最適な学びがすぐに手に入ること
この2つがのキーワードなのだと思う。
自分の心に耳を傾ける。今何が学びたいのか?
相手に心を重ねる。この人は学ぶ準備ができているのだろうか?
「成長を加速させる」シーリーズの他の記事はこちら
①4つの成長スタイル
②羊と狼あなたはどっち?
③変化は是か非か、あるいは「変化の習慣を持つ」ということ
④学びの欲求がない学習は、むしろ成長を阻害する
⑤成長の分水嶺を超えろ
⑥おまけ:ドーラとナウシカのリーダーシップ
ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに所属するコンサルタント榊巻(さかまき)がお送りするブロク。
Havefun!(楽しもうぜ!)を合言葉に日々仕事をしています。ケンブリッジはお仕事の依頼も、一緒に働く仲間も絶賛募集中。
ケンブリッジのホームページにも記事が沢山載ってます。ブログだけでなく、何冊か本も書いています。