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橋本正徳の非営利な活動を報告します

Slim3のすべて

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Seasar Conference 2009 White - 3/14(SAT), Tokyo

Higa

Seasar Conference 2009 White のセッションの紹介。今回は「ひがやすをさん」の新プロダクトの紹介をする「Slim3のすべて」。Seasar2 (S2Container)と同じく、DIコンテナ。だが、今回はThe Seasar Projectではなく、Slim3.orgでの開発となっている。また、Seasar2が日本国内向けのプロダクトであることに対して、Slim3は、国外向けのプロダクトであるということを、伺っている。

Slimは,ひが氏が開発したJavaフレームワークSeasar2の機能を絞り込んでシンプルにし,習得しやすくしたものだ。Seasar2はDI(Dependncy Injection)コンテナと呼ばれることが多かったが,DIコンテナとしては海外ではSpringが普及している。Seasar2の特徴であるホットデプロイ(Webアプリケーション・サーバーを再起動することなくプログラムの修正を反映できる)機能を前面に押し出し「ホットデプロイ可能なフルスタック・フレームワーク」という,Javaでアジャイル(俊敏)な開発を行うための新しいカテゴリのソフトウエアとして位置付ける。

(略)

ドキュメントは英語を優先する。「日本語のドキュメントは最初は用意しない。ユーザー・メーリングリストは日本語と英語を用意するが,開発者メーリング・リストは英語のみにする予定。infoQで海外に情報発信していきたい」(ひが氏)。

【Seasar Conference】「世界への普及目指す」---ひがやすを氏が新フレームワーク「Slim」を発表』より

Session

Seasar2の開発初期と比べて、状況が変わってきていて、「DIコンテナ」と言えば、社内だけで使われるような「俺々DIコンテナ」など、大小組み合わせて、いくつもの実装がある。「DIコンテナを作ること」自体が、ある一部のエンジニアにとっては、普通のことになってきたのではないか?と思えるのが、僕が思う「今」だ。(その状況を創り出したのも、ひがさんなど、初期のSeasarファウンデーションの皆さんだと思う。)そういう「今」の状況下では、Slim3の「マーケティング」というものが、利用者をより多く獲得するためには、重要な位置を占めているのかもしれないと、僕は思う。また、ターゲットが「海外」ともなると、今まで培った「マーケティング」の知識、経験とは、また、違ったものが必要になるかもしれない。そして、「Simple and Less Is More」というコンセプトの練り込み具合も「マーケティング」に関わってくる。もし、Slim3の海外マーケティングが成功すると(もちろん、Rubyなどの前例はあるが)、ひがさんは「海外への発信、展開」という道を、切り開くことになると思う。そう思うと、この新たな挑戦は、注目され、期待される価値があるのだろうと考える。是非、「Slim3のすべて」にも参加して欲しい。

写真は、Seasar Conference 2008 Springのもの。


その他のセッションの紹介は以下。

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