ミートアップから感じた今後の動向とか
「今後の動向」とか、自分で書いてて恥ずかしいのだが、キャッチーなタイトルにした方が良いかな?と思って、そういうタイトルにした。先に謝っておく、ごめんなさい。「日本生まれのインターネット関連サービスの海外進出」や「サンフランシスコのコワーキングスペースで仕事してみた」で書いた通り、この8月の頭は、シリコンバレーやサンフランシスコに行ってきた。多くのことをアウトプットした方が良いと思い、お盆休みの時間を使ってガガガガと書いている。今回は、ミートアップについて。
ミートアップ、日本語にすると「集い」となるのだろうか。詳しくは『ソーシャル&リアルがポイント。今求められる新しい出会い、学び、コミュニティの形~「ミートアップ」とは』を参照。
必ずしも「ミートアップ」という呼び方はしていなくとも「ミートアップ」的なものが指すものは、共通の興味や地域に関して、インターネット上でイベント管理・告知をすることで集う「オフ会」のようなものです。勉強会、セミナーのような構えたものではなく、時間と場所とテーマを決め、少人数から20~30人くらいまでで、でカフェ等に集まって行われる小規模ミーティング・交流会をイメージされると、分かりやすいかもしれません。多くの場合、参加申し込みの際にツイッターやフェイスブック等のソーシャルメディア・ツールを通じて自分のアイデンティを開示するため、全く初めての人に囲まれたとしても、そこには共通のテーマ・文脈があり、すぐに打ち解けて会話が生まれやすいことが特徴です。
さてさて、ミートアップについて、書いていく。「へー!」が貴方に1回でも訪れたら、Twitterなどで、友達に紹介して欲しい。
毎日のようにミートアップが開催されている
シリコンバレー/サンフランシスコでは、毎日のようにミートアップが開催されている。規模も、内容も、参加者層もバラバラだが、とにかく、どこかでミートアップが開催されている。その中でも、テクノロジやスタートアップの為の情報収集先を4つピックアップしておく。
StartupDigest
メルマガ。シリコンバレーや、ニューヨーク、シアトルと、アメリカのスタートアップ向けイベント情報が多くある。さらに、アメリカだけではなく、パリ、シンガポール、ロンドンなど各地の情報も。もちろん、日本の情報もあるので、是非、購読してみることをお勧めする。
meetup.com
その名の通り、ミートアップの情報サイト。告知などが行われている。日本語対応していないので、日本の情報は少ない。
Eventbrite
meetup.comと同様、ミートアップの情報サイト。meetup.comと併用でイベント探しをやるといい感じ。
Facebook all events
Facebookのイベントを検索するサイト。
こういったツールを使ってイベントを検索して、適当に参加するとGood。こういう情報を調べるだけでも、ミートアップに参加するような活発な人達がどのようなことに興味を持っているか?どのくらい活発なのか?などの仮説を立てることができるので、参加しなくとも、リサーチ目的でイベントタイトルなどを覗き廻るのも良いと思う。そういうときの、僕の一番のお勧めは、StartupDigestかな。
ミートアップはニューヨークも盛んっぽい
StartupDigestで観測している限り、最近盛んなのは、ニューヨーク。StartupDigestへのミートアップの掲載量が、シリコンバレーよりも、ニューヨークの方が多い。もちろん、メルマガのライター次第になってくると思うが。確か、市もスタートアップの支援をしていると思う(間違いだったら、ごめんなさい)。ミートアップ動向からの仮説だけど、今後、ニューヨークもスタートアップで人気になりそう。住みやすそうだしね。
写真は、WordCamp NYC に参加したときもの。
非テクノロジ関係をテーマにしたミートアップ
「The New Food Chain: Investing in Food Startups」なんてのがあったり、他には「Health」だとか「Clean」をテーマにしたりしてるミートアップだったり、単なるBBQだったりというミートアップがあり、「テクノロジの勉強会」的なノリとは違ったモノに、プログラマなどが参加している状況があるようだ。僕は、「Clean」をテーマにしたミートアップに参加してみた。
サービスや、なにかアプリケーションを作るときってのは、テクノロジだけではなく、なにかと掛け合わさることが重要だと思う。例えば、テクノロジと家計簿(会計)が掛け合わさって、Zaimが生まれるように。このようなミートアップが増えることも、未来を創るうえで重要だなと思う。今後、そういう角度のミートアップは増えると思う。また、僕も積極的に増やしていこうと思う。
運営が適当
ミートアップには2つ参加しようと思って、Attendingにしていたのだが、最初の1つめは、40人以上の参加者がいたも関わらず、当日の午後一番くらいに突然の中止。「そんなわけないだろ〜、ははは。」なんて思いながらも、会場に行くとやはり、中止になっていた。後にヒアリングすると、シリコンバレーやサンフランシスコは、ミートアップ開催に関して、ある程度の「適当感」というか「テキトー感」があるそうだ。
今回の当日中止の件も、日本だと避難殺到になると思うのだが、テキトーな感じが当たり前なので、その後、突然中止になったミートアップのコミュニティーが荒れている風でもなかった。この点、参加者として、見習いたいと思う。例えば、有志によるミートアップ(勉強会)は、主催者に多くのことが求められ過ぎることがあると思う。さらに、ホスピタリティー的な満足も求められ、やりたい内容と、それに対するリスクやコストのバランスがおかしくなっているときがある。これは、参加者の「いきすぎた批評」や、「いきすぎた要求」があるってだけの問題ではなく、例えばロケーションの問題だったり、飲食店を利用するのであれば、予約とかその辺のフロー問題だったりとかだと思う。この辺は、うまく主催者をサポートする仕組みが必要で、とどつまり、結局はエコシステムができていないところに辿り着くと思う。
翌日参加したミートアップでは、ピザやビールが無料で振る舞われた。場所は会員制のワークショップスタジオ(?)のようなところで、スポンサーにも入っていた。他にも数社スポンサーに入っており、場所、お金は解決しているような状況だった。スポンサーの目的は、社会貢献的な意味合いはもちろんだと思うが、人材発掘やネットワークづくり、場所の紹介などと思う。
ちなみに、ピザはアホのような量で、さらに、ビールは、ビアサーバを運んできている感じだった。毎日ミートアップを渡り歩けば、夜ご飯には困らない(毎日ピザだけど)。
いろんな人が参加している
これも、シリコンバレーが築いたエコシステムの影響だと思うが、僕が参加したスタートアップのミートアップには、弁護士や、リクルーターなどもうろうろしていた。なんだか、Webメディアっぽい人もいた。中心人物(スタートアップ)だけではなく、それをとりまく色々な関係者が参加して、ずっとしゃべってる。ずっとだ。ずーーーっと。
ぼやーっとしていると、話しかけてきてくれた女性が、僕にミートアップで、どのように声をかけると良いか?なにを話せば良いか?をレクチャーしてくれて、その後、他の方を紹介してくれた。熟れている。
このような状況をもっともっと、わが街福岡に作りたいと思った。あ、ついでに宣伝だが、その福岡では「水曜どうしよう」というミートアップ(ワンコイン飲み会)が、毎週水曜日に行われていて、今回参加したミートアップは、そこの環境に似た雰囲気を感じた。
以前の渡航と合わせて数個のシリコンバレー/サンフランシスコのミートアップに参加してみたが、このザワザワとうごめいている感じが好きだ。そのようなものに参加する層の気になるものをキャッチする為にミートアップを観察するのは、僕にとって、非常に楽しい。
・・・さ、書き終えた。「へー!」と思ったことがひとつでもあっただろうか?果たして僕は、今後の動向を書いたのだろうか(笑?「非テクノロジ関係をテーマにしたミートアップ」ってところにちょこっと書けた(笑?まぁ、色々煮え切れなさを残して、今回も書き終えたい。今夜は、カルボナーラだ。
なにか質問があったら、コメント欄にて。
ではでは。