2011年を振り返る
何も振り返らずに前を向いて歩いていたいが、そうすると書く内容もなくなってしまうため、ごく個人的な振り返りなので共感を得ていただけるかどうかは不明だが、2011年を振り返ってみることにする。2011年は漢字一文字で表現すると『絆』だった。・・・あれ?どこかで聞いたような。
東日本大震災(福島原発事故)
2011年の日本はこの出来事を外して語れないだろうと思う。福岡オフィスは影響は少なかったのだが、東京オフィスの人のことを考えてしまって気が気ではなかった。Twitterなどで、動向をチェックし、夜、落ち着いてきた頃に社員に電話して状況確認した。すると「あ、家に帰って、見積も終わらせましたよ!」の元気な一言が返ってきた。僕は、安堵の気持ちと「こんなときにしっかりと仕事しやがってこの野郎!」という半ばツンデレな気持ちが混じり涙した。
震災ももちろんだが、今も引きずっているのは原発の事故。「ベクレル」なんていう、普段意識しなかったような単位を耳にするようになった。専門家の意見に頼るしかないが、こんなときの専門家がどのようなものなのかもよくわからない状態なので、本当にこれからなにがどうなるのか全然わからない。特になにもないかもしれないし、なにか大変になりそうな気もするし。安全だという意見も、危険だという意見も都市伝説のように感じる。そういうときは、慌てて且つゆっくりと安全であるだろうところに移動したほうがいいとは思うが、その「安全であるだろうところ」もよくわからない有様だ。
ひとまず、これをきっかけに変わらざる得ない状態になったことが多いだろうし、既に変わったことも多いと思う。
明星和楽 2011
福岡で約1250人が参加したクリエイティブとテクノロジーの祭典「明星和楽」を、11月11日から3日間に及び開催した。開催にあたっては多くの人の協力を得、いくつかのご迷惑をかけてしまったと思うが、完成度がかなり高いイベントとなったに違いないと思う。
テクノロジーだけのイベントではなく、例えばライブペインティングや、音楽(今回はDJなど)や、動画などのクリエイティブとコラボレーションできたのは非常に大きかった。とても多くの人との出会い、僕とは以前から繋がりがあったが、双方知らない人同士が繋がったりなど、まさに『絆』で成り立ったイベントだった。また、福岡市長も駆けつけてきていただけて、僕らのやりたいことを後押ししていただけた。自分の中だけのことではあるが、作りたい未来が少し見えた気もした。
今年も行おうという話もあがっている。準備は素早く、思い立ったらすぐ行動。始めないと。他の県からも「明星和楽のようなものをやりたい」という声もちらほら聞こえる。
社内プレゼンで1位!
年に2回、東京・京都・福岡の社員が一カ所に集まり社員総会を行うようにしている。前回の社員総会では社内プレゼン大会を行った。普段、取締役は、社内のプレゼン大会やLT大会参加しないのだが、今回は参加した。投票も行い1位には賞品も用意した。頭の中に言いたいことはあっても、なかなか言語化するのが出来ないので、動画と少しのテキストを使ってプレゼンした。かなり気持ちは入っていたと思う。
言ってもうちの人達は外の勉強会などでも話をしてそれなりに喋り慣れている人が多い。そんなか、投票にて1位を取らしていただけたのは非常に嬉しいことだ。社内で褒められるのは嬉しい。パワハラなどは使っていない(笑。
サンフランシスコ/シリコンバレー出張
前年も海外出張をさせてもらった。シリコンバレーでのプレゼンが主な目的だったが、サンフランシスコにも移動しコワーキングスペースやbtrax、各ミートアップ、Twitterのオフィスなどに足を運んだりした。日本では今、空前の海外進出ブームだと感じているが、向こうに行ってリアルに活動している人達と話すと、こちらも生き生きしてくる。
Startup Weekend Fukuoka
このイベントは興奮した人も多いんじゃないだろうか?参加した人達は状況を楽しみながら且つマゾスティックに開発をしていた。僕もオーガナイザ側に立ち、毎回の食事の発注に勤しんでいた。また、やりたいとの声も上がっているので、また、Startup Weekendの地方版開催に手を挙げるか、開発合宿を開催したいと思う。
Energy Informatic
10代後半から20代後半まで行っていたクラブ活動を2010年くらいから再開。Energy Informatic はそれなりに回数を重ねて楽しめている。なんと、確か既に10回目を開催したところだと思う。この活動は、明星和楽にも繋がるし、沢山の人とも繋がっていった。趣味で始めたことだけど、大きなフィードバックを貰っていると思う。
さて2012年
2011年は、沢山いろんなことができた。その影響は悪いことも良いことも2012年に返ってくると思う。悪いことは反省しながら受け入れるとしても、良いことは受入れ方を考えて受入れていければいいかな。
2011年はまさに『絆』だった。発散と収束の呼吸のような繰り返しパターンからいくと、2012年は僕にとっては『絆』を少し離れるような年になるだろう気がする。具体的にどんなことがあるのかわからないし、僕から離れていくのではなく、周りが離れていくパターンかもしれないけど、順序的にはそうかもしれないな・・・と思う。何れにしても、それが、また、大きな『絆』への準備段階になるのだろうな・・・と。早くも、2013年に期待。
去年末から今年の頭までは、消費税増税前ムードや復興ムードで、景気は良さそうだけど、その後はなんだかアレな気もするしで、少し緊張感を持ちながら仕事していきたい構え。
では、また。