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人前で話すのが苦手な人こそ、社内講師のオファーを引き受けよう

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秋口は「ちょっと話してくれないかな」というオファーを受ける人が多いようです。採用、社内研修、展示会など、大小のイベントが企画され、社内外に向けて情報を発信する機会が多いからでしょう。

そのようなオファーに対し「喜んで!」と即答できる人もいれば、一瞬固まり(えっ、なんで自分?ていうか、人前で話すの苦手だし、何話したらいいかわからないし、準備する時間ないし、面倒だし...)と、断る言葉を考えつつも、すぐに断れなくて「少し考えさせてください...。でもあまり期待しないでください」という返事をしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのように躊躇されている方に向け、是非「お引き受けください」、と力強くお伝えしたいーというのが今回のテーマです。

ではなぜ引き受けておくとよいのでしょうか。そのメリットを紹介します。

恥は一度かいてしまえばラクになる?
メリットに入る前に筆者の情けない経験談を。
今でこそ講師の仕事をお引き受けするようになった筆者ですが、30代半ばまで、「講師は絶対やらない」と頑なに決めていました。
その理由は...

あがり症で、恥をかきたくない

その一言に尽きました。また、業界トップクラスの講師に囲まれていたので、その人たちと自分を比べ「とても、とても...」と。自分の強みはお客様からのヒアリング能力にあり、それを極めることが誰にとってもウィン・ウィンなんだ、と、信じて疑いませんでした。

しかし30代も半ばを過ぎると、「人前で話せることが当たり前」と、他者からは思われるようになり、「ちょっとやって」「この部分はお願い」みたいな依頼が増えてきたのです。
最初は他の人を紹介したりしていたのですが、いよいよ自分がやらざるをえない状況に追い込まれ、チャレンジしてみると、その結果は散々。
ご依頼くださった方から厳しいフィードバックをいただき、本当に情けなく悲しい思いをしました。

では、それ以降やらなかったか、というと、反対です。
「いつ頼まれてもいいようにやろう!」
と、腹をくくりました。

そして腹をくくって取り組んでみると、講師に必要な知識やスキルは非常に汎用性があるため、お役に立てる範囲が広がり、市場価値にもなることを実感しています。

講師のスキルが活かせる場面
では、どのような場面で活かせるか。一例をあげると、
①業務知識のない初心者(新卒者、異動者、中途採用者、契約社員、社外関係先)に対し、一定の知識やスキルを短時間で教えることが必要なとき(職場内勉強会、研修会など)
②会議やミーティングの場面での進行やファシリテーション
③販売促進などのイベントや説明会などでのレクチャー
また、自身の業務に限らず、年齢を重ねるにつれ増える地域活動の場面でも有効です。

さらに業務場面に関しては、一般知識やスキルはオンラインコンテンツなどで一定水準まで学んでもらうことも多くなってきています。そこで必要なのが、わからないことや手間取っていること(コツや勘所を学ぶ)を補講する場です。これが、現場で実践的に教えられる社内講師の強みです。実は初心者を対象にする場合、「補講」ができるかどうか、そのためのスキルの有無が、これからの時代、生産性を大きく左右すると感じています。(このことは今後本ブログで触れていきます)

また、講師をするための教え方や教えるための材料(テキストなど)は、一度身に付けたり作成しておくと、スキルアップし繰り返し使えるので、やればやるほどラクになります。つまり、大変なのは最初だけです。

とはいえ「話すのが苦手」(筆者の場合はあがり症)...という心理的な面はどうしたらいいか...。

これまでの経験から、「話すのが苦手」という方の多くは、「聞き手の反応に敏感」である方が大半です。実はそのような方ほど、相手の気持ちに沿った運営ができるので、学び手からの評価は高いケースが多いです。

以上のことから、「やってみるかどうか」という心理的ハードル超えることと、準備が最初に必要なので、数カ月後の実施へのオファーであれば、受けてみてはいかがでしょうか。

「やってみようかな...」と、心が動いた方、あるいは「自分から立候補したい」という方のために、どのような心構えや準備が必要か。次回以降、紹介していきます。

ここからはご案内です。
すでに講師を依頼され準備が必要な方のためのセミナーを開催します。

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