Dreamチームの創り方
以前、あるメーカーの営業部門のコンサルティングに携わっていたときのこと。その責任者が「今回のチームは、何年も前から私がつくりたかったドリームチームなんですよ」と嬉しそうに語っていました。
「ドリームチーム」
今となっては、その方にとっての「ドリームチーム」がどんなものだったのか知る術はありません。しかし、「管理職になってやりたかったことは″ドリームチームをつくること"で、それが叶って嬉しい」という主旨のことをおっしゃっていたのが心に残っていました。
あれからずいぶん長い時間が経ち、ここ数年、「理想の経営」というものを日々考えるようになりました。そして最近、「理想の経営」を具現化している組織とその社員の皆様にお会いする機会があり、「ドリームチーム」という言葉を思い出したのです。そして、社員の皆さんと接する中で「ドリームチーム」を創るためのヒントを、大きく分けて2つ得ました。
1つ目は、ドリームチームは「誰でも創れる」ということ。
では、「誰でも創れる」はずのものが、目の前に現れない理由はなぜか。それは、「誰かが創ってくれるもの」あるいは「条件が整えばできるのに」と考えていて、「自分が創ろう」と考えないからです。だから、いつまでたっても理想のチームが現れない・・・のです。自分にとっての理想となるチームに属するには「自分が創る」と考えるかどうか。ものすごくシンプルなことだったのです。
2つ目は、「理想のチーム像」のヒントは、毎日の中で起こる「凹む出来事」にある、ということ。マイナスに感じる出来事にこそ、自分が理想とするもののヒントが隠れているのです。
凹む出来事からヒントを得る、ということが、ピンときにくい方のために少し補足すると、例えば今の職場で、
・失敗やミスが許されずピリピリした空気に包まれている
・会話がなく活気がない
・お互いに協力しない
という状態が「嫌だなぁ」と感じていたのだとするならば、
その状態に照らして「どうなっているのが理想?」と、自分に問いかける。
そして更に「なぜそうなっているのが良いの?」と、深めてみる。
このように自分が望む状態を明らかにすること。それが、今の環境のままの状態であり続けるか、あるいは、自分が理想とするものに一歩近づくか、を分けているのです。
「Dreamチームがあったら(入りたい)な」と考えるのではなく、「Dreamチームは自分で創れる」と信じ「だったら、どんなチームが理想?それはどうして?」と自分に問いかける。
こんな小さな問いかけの有無で自分が置かれる状態が大きく変わるのだとしたら。
そして実際に、「Dreamチームは自分で創れる」と信じた上で日々を送り始めると、私のような凡人でも感じられる手応えが。それはまた、次の機会に。
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