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HRD(人材の育成、教育研修)の現場から、気づいたこと、アイデアを発信します。初めて人材育成や教育担当になった方でも、わかりやすく、取り組みやすい情報提供を目指します。特に、20代~30代を元気にしたいご担当者様、是非このブログにご参加ください。

仕事をするうえで大事にしたいこと

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 「仕事をするうえで大事にしたいことはなんですか?」と聞かれた時、どんなことを答えるでしょうか? 

 研修ではこのような問いかけをした上で、グループで話をしていただくことがあります。その際、この問いかけへの回答は大きく分けて2つのパターンにわかれます。

 1つは「この場では、こういう話をした方がいいかな」と考えて発言された内容。もう1つは、「自分の日頃の取り組みを振り返り、そういえば、言われるまで考えたことはなかったけれども、考えてみると、こんな点を大事にしている気がする」という内容。

 運営する側としては、後者のような話をしてほしいのですが、一般的に多いのは、前者的回答。

 前者的回答がNGというわけではないのですが、1つ心配なことがあります。それは、その場の状況や相手の反応を気にすることが習慣になっていないかということ。

 ビジネスではその場の状況や相手の反応を見ることは大事だと言われています。一方で、組織から与えられたテーマや目標に「コミットする」ときには、その人が「それをやってみたい」と思い「どうしたらできるだろうか」と考えることが大事。

 もし部下や後輩、あるいは仕事の関係者が「やります」と言ったにもかかわらず、仕事が進んでいかないことが続いているときは、「こちらに気を使った回答ではなかったか?」を振り返るタイミング。

 そして、その場合は、日頃のコミュニケーションの中で「あなたはどう考えるの?」と、相手の意見や気持ちを問いかける場を増やすといいかもしれません。そうすると、少しずつ、自分の意見や気持ちを伝える習慣がつき、コミットメントが必要な場でも、自分の意思を示してくれるはずです。

 こんなことをお伝えするのは、30代前後の皆さんと接する中で、「ずいぶん気をつかって発言するんだなー」と感じたから。

 30代前後と言えば、これから徐々に自分のやりたいことを形にしていく年代。そんな彼らが、状況や相手に気をつかってばかりいては、伸びていかないだろうなぁと思うのです。

 30代に限らず「どう考えるか」を「聴く」と、人は「伸びる」ようですよ。

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