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見込みある若手が離職を考えるとき

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 先日、横浜でランチをしていたときのこと。「リーダー育成」に携わる私にとって、「もっといい仕事をしていかないと!」と気合を入れられる出来事がありました。

 その出来事というのは、隣に座った20代と思しき女性二人の会話。

 聞くともなしに聞こえてきたその話の内容に、ついつい耳がダンボに。その話というのは・・・

女性A:「もうさー、最近シフトきつくない?」
女性B:「本当。やってられないよね」
女性A:「この前さ、研修とかあって、その研修で"リーダーになりましょう"みたいな話があって、超無理って思った」
女性B:「ありえないよね~、リーダーとかなったら生活崩壊するもん。ある程度のところで辞めるっていっとかないと、やばいよね」
女性A:「本当、やばいやばい。リーダーになれって言われたら"辞めます"っていわなきゃ」
女性B:「リーダーなんて、やってられないよね」
女性A:「あと3ヶ月が目処かなぁ・・・」

 二人の雰囲気と話の内容から、恐らくアパレルの販売員さんの様子。

 自分がその会社の研修に携わったわけではありませんが、こういう話が聞こえてくると、ついつい反応してしまうのが悪い癖。そして、この二人の上司って、どんな人なんだろうなぁ・・・とか、考えてみたりするわけです。
・休みを取っていなさそうだなぁ・・・
・四六時中「売り上げ」のことばかりいっているのかもなぁ・・・
・時間当たりの「生産性」にうるさいのかもなぁ・・・
・本部の人から、色々と言われているんだろうなぁ・・・
・プライベートがないんだろうな・・・
などなど

 すると、私の頭の中で勝手にイメージが膨らみ、「そうだよね、そりゃ辞めるよね」なんて、心の中で共感するポイントがいくつも思い浮かんしまうのでした。

 よく「離職率が・・・」とか、「リーダーになりたがらない社員が増えて・・・」という話がありますが、「辞める人」や「やりたくない側」の人の話を聞くと、彼女たちと似たような話がよくあります。

 その中でも大きな影響となっているのが、

 ・身近な上司や先輩の働き方
 ・身近な上司や先輩の働かされ方

 今回会話をしていた彼女たちも、見た目や話の様子から、仕事が嫌いなわけでも責任感がないわけでもなく、むしろ、「リーダーに」といわれるぐらいなので、仕事そのものはしっかり取り組んでいる雰囲気。一方で「リーダーになるぐらいだったら」というぐらい「リーダー」という立場に嫌悪感を感じているのは、何か「リーダー」という立場にくっつく面倒くさいイメージがたっぷりしみこんでいるんじゃないのかなぁと感じるのでした。

 この「リーダーという立場への嫌悪感」

 というのは、

 「働き方」
 「働かせ方」

 というのが、大きな要因である場合がほとんど。

 経営にあたる人、制度づくりや仕組みをつくる人、人の育成に携わる人は、この問題にもっと着目する必要があるんだろうなと、彼女たちの会話を聞いていて改めて感じました。

 そして、リーダーの育成に携わる私としては、本当の意味でのリーダーの役割や仕事の面白さが伝わり、「やってみたい!」とか「なれてうれしい」といわれるようにしていきたい、そのために自分ができることのレベルを上げていきたいと気持ちも新たにしたのです。

 ということで、2月は上記にも着目しながら取り組みます。

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