頼んだ仕事がなかなか上がってこない部下や後輩に使える一言
「頼んだ仕事がなかなか上がってこない」、「イメージしたものと違ったものがあがってくる」、「いつも仕事がギリギリ」・・・など、部下や後輩、あるいは、仕事を頼んだ相手の仕事ぶりに、イラっとすることはないでしょうか?
今回は、そんな時に使える「キーフレーズ」の紹介です。
若手や中堅社員研修で反応のいい言葉。それは「仕事は3割余白を残す」。
この話をするのは、研修の中で今抱えている課題を話し合ってもらったときに「仕事が遅れがち」、「アイデアがまとまらない」、「上司や先輩の意向を汲んだ仕事ができない」、「ダメ出しに凹む」といった話題が出たとき。
実は彼らと似たような悩みを、私も20代の頃抱えていました。
一生懸命作った企画や提案書にいろいろとチェックを入れられ返されることに、結構凹んでいた時期があったのです。凹む理由は、チェックを入れられると「あなたのここがダメ」とダメ出しされているような気持ちになるから。そのため、できるだけチェックを入れられないように、入れられないようにと頑張っていました。しかし、なかなかチェックが減らない。というか、むしろ依頼者との距離が離れていくような感覚をもつように。そうしているうちに、ずるずると提出が遅れ・・・なんてことをしておりました。
そんなあるとき、お世話になっているコンサルタントの方から、
「企画や提案は、3割余白を残すといいんですよ。みんな、自分の意見を入れてほしいものなんです。だから、ある程度作って、意見を言える余地を残しておくのもマナーですよ」
と、教えていただきました。
その話は、目から鱗!
そこで早速、まずは「たたき台」程度の資料を作って意見をもらう、という風に仕事の進め方を変えました。
すると、「たたき台」なので、依頼者も意見をいいやすく、かつ、自分もストレスが溜まらない。
さらに、依頼者は「私が考えたことを何とか生かそうとしてくれている」と思いつつ取り組んでくれていて、「チェックを入れられないように」とすることで、かえって、周りにいろいろな負担をかけていたことに気づきました。
なんと、お互いに時間とエネルギーを浪費していたことか・・・
こんなエピソードをもとに、若手や中堅社員には「7割ぐらいの段階で"たたき台"として見てもらうと、仕事が進みやすくなりますよ」と伝えると、結構多くのメンバーから「そんな風に考えたことはなかった。完璧にと思っていた」とコメントをもらったり、研修後のアンケートにも書かれていたりします。
このことから、仕事が遅くなっている人の傾向の1つに「頼まれた仕事は完璧に」と思う人が多いのだなぁと思うのです。
そこで、マネージャーやリーダー側のアプローチとしては、
「2日あげるから、簡単なアウトライン考えてみてくれる?」とか、
「まずは、たたき台程度のものを作って見せてほしいんだけど、どのくらいの時間があればできる?」
といったフレーズを使い、仕事を段階に分けて依頼する方法を取る、というのも一考。
まれに、「まったくイメージできていなくて、固まっていた」なんていうケースもあるので、その防止にもなるかもしれません。
「あの仕事どうなっちゃってるんだろう・・・」という時の対応のヒントになれば嬉しいです。
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