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ブログ活用で「販促」以上に大事なこと

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 先日、仕事着をまとめ買い。イメージしていたものを探しに行ったら、かなーーーりお値打ちで、お客様がそれほど多くないためか、店員さんも丁寧にコーディネートの提案をしてくださって、ついつい余分に手が出ることに。

 例年は、この時期は春物に切り替わるので、セール品はサイズやカラーバリエーションが残っていないのですが、今年は1月前半まで続いた暖冬の影響かかなり品物が残っているよう。(2月前半までは、まだいけそうな勢い?)なので、冬物の掘り出し物を見つけるには、かなりお得なタイミングではないか、と思います。

 さて、買う側にとってはありがたい「セール」ですが、今年は例年にない暖冬で、販売現場は相当大変であったことを、アパレル販売員向けの専門誌「ファッション販売」(2016年3月号)の記事から知りました。

 その記事は、「アップルハウス」の代表たかはたけいこさんの「アパレル経営者の航海日誌」というコラム。

 販売促進のために各店でブログで情報発信をされているそうなんですが、ブログの情報発信の仕方に課題を感じて勉強会を行ったり、スタッフがブログをアップした段階ではタイトルに「○」をつけておき、たかはたさんが確認すると「○」を削除するなど、運営上の工夫などが紹介されています。

 実際に、「アップルハウス」さんのブログを見ると、確かにタイトルの前に「○」が付いている。

 例えば、たかはたさんは「セール期間が延びました」と書いてあるのを見て、

これじゃあ「売れていません」って言っているのと同じだよ(実際、そうなのだ)と、「延長」の文字を次々と消していった

 経営者の気持ちも伝わる一文に、「ううう」と思いながら読み進めると、年末挨拶ブログの話題に。各店さまざまな工夫をする中で、スタッフの顔がアップで写っているのを見て

 「いいんだろうか。ここまでして、そんな気持ちがよぎった。ブログに自分たちの顔を出すことのリスクは分かっているはずなのに・・・」

 と、感じたことがつづられています。

 しかしその後、写真のアップはスタッフが自分たちの仕事に誇りをもち、取り組んでいることのあらわれであることに気づき、「あっぱれ!」とエールを送り、その上で、スタッフをリスクにさらしている自分の責任にも言及されています。

 この記事を読み、ブログを「販売ツール」という側面だけではなく、触れ幅の大きい環境の中でも、スタッフがどんな想いを持ち、日々工夫をしているか。それを知るために活用できるという視点があることに、あらためて気づきました。

 また、「リスクに対する責任」という側面も、経営やマネジメントにあたる人間として、心に留めておきたいと思うのでした。

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