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コミュニケーションスキルを「どぶろっく」に学ぶ

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 「もしかしてだけど~♪」で人気のお笑いコンビ「どぶろっく」。テンポのいいギターと「あるあるネタ」の組み合わせが絶妙で、好きなコンビの1つです。

 そんな彼らのネタの舞台は、日常の本当に何気ない場面。たとえば、コンビ二で並んでいるときに、「こちらのレジへ」と案内されるとそれは、「メアド書いて渡そうとしてるんじゃないの~」など、常に「自分を誘っているんじゃないの~?」という妄想ネタ。

 このネタの内容から、彼らの主なファン層は30代~50代だとイメージします。

 そのどぶろっくが先日「笑点」に出演していました。いつもの彼らのファン層よりも少々年代が高い層。どんなネタでいくかな・・・と思っていたのですが、彼らのパフォーマンスを見て、やはりプロ。さすがだなぁと思うことがありました。

 それがどのようなことかというと・・・

 テンポをわずかにゆっくり目にしていた

 と、感じられたのです。(メトロノームで測ったわけではないので、個人的な感覚ですが)

 具体的には、テンポをゆっくり目にし、セリフをはっきり伝え、アクションで内容を表現することを意識しているように感じられたのです。

 私がこの部分に着目したのは次の理由からです。金融機関の窓口や、公共サービスに携わり、様々な層とコミュニケーションをとる必要がある人を対象にしたコミュニケーション研修では、年代の高い人とのコミュニケーションに特化したプログラムを設けることがあります。その中で取り上げるベーススキルの1つとして、通常よりも話すスピードを落とし、ゆっくり、はっきり話すという訓練があり、それと関連づいたからでした。

 特に、どぶろっくのような、見た目のインパクトが強いキャラクターの場合、その印象で「ついていけない」と受けとめられることにもなりがち。恐らく、いつも以上に意識したのでは?と、思ったのです。

 と、年代の高い層を意識したパフォーマンスといえる「ゆっくり目」ですが、実は、「新入社員研修」などでも活用できるスキルです。というのは、新入社員の中には緊張感が強く、気後れする人もいます。そんなときの彼らの感情は「自分についていけるだろうか」です。そんな気持ちのときに「ゆっくり」、「はっきり」伝えてもらえると、安心感につながるのです。そして、話し手との人間関係が出来上がると、その後はテンポを上げてもついてきてくれるようになります。

 どぶろっくのパフォーマンスを見て、聴衆に合わせて表現を工夫することの大事さを改めて感じました。これから、セミナー、研修、プレゼンテーションが増える時期。表現力を高められるようにがんばろうと思ったのでした。

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