コストがかからずに業績がよくなるポイント
長年続く赤字経営。それを、経営トップとなって黒字転換しろと言われたら、あなただったらどうするでしょうか?しかも、それが数万人規模であったら。
このような状況で経営トップになった方が、業績を大幅に改善した事例を何例も目にしてきました。そして、その規模にはまったく及びませんが、自分の会社が黒字になるときと赤字になるときがあり、それは一体なぜだろうか?と考え続けてきました。
業績をよくするスタート地点
業績の好不調を考察する中で、業績を改善する、あるいは、組織の状態をよりよくする、スタート地点があることに気づきました。それは、「考え方」です。
「考え方」が組織運営に影響があることを示す顕著な事例があります。それは、JALの再建にあたり稲盛氏が取り組んだ方法です。それは「フィロソフィー」と呼ばれるもので、広くは「理念経営」と言われています。それでは、なぜ稲盛氏は「フィロソフィー」に重きをおいたのでしょうか。
ここからは、私なりの考察としてお伝えします。組織がよくなるときと、そうでなくなるときの違いについて、気づいたことがあります。それは、影響力のある人の「思考バランス」が組織に影響を与えているのではないか、ということです。
人が与える「思考」の影響
「思考バランス」とは何か、というと、とてもシンプルです。
頭の中で考えていること全体の「プラス」と「マイナス」を比べたときに、どちら側に傾いているか。それだけです。
組織で働く以上は、仕事を進める上での「マイナス」な要素にも目を向けて取り組まなければなりません。ですので、「マイナス」なことが悪いというわけではありません。しかし、「プラス」の面と比較したときに、傾きが「マイナス」になっていると、組織は遅かれ早かれ問題を抱えます。あるいは、すでに問題が起こっていれば、なかなか解決しません。
一方で、「プラス」に傾いていると、業績の面から見れば堅調(あるいは、改善傾向)、組織の雰囲気もよいといった面に現れます。個人にとっては、立場にかかわらず、高い評価を受けるでしょう。
仮に、思考のバランスを整えるだけで、業績や組織、ひいては自分の身近によい影響が波及するとしたら・・・。
思考バランスを計る
そこで1つ実験です。自分の頭の中で考えることの「プラス」と「マイナス」のバランスを比べたときに、どちらに傾きますか?もしよかったら、以下の図を使って、プラスと思われる要素、マイナスと思われる要素を思いつく限り書き出してみてください。要素はご自身の感覚でかまいませんが、仕事とプライベート、両方の面から考えます。もし、イメージしにくければ、「○○に恵まれている」、「○○がある」や楽しいこと、喜ばしいことをプラスに。「○○に恵まれていない」、「○○がない」や不安、心配事、悩み、などはマイナスに、と、考えてみてください。
さて、書き出してみていかがだったでしょうか?
「プラス」の方は、仕事もプライベートも、いい感じなのではないでしょうか。
一方、「マイナス」に傾き気味かも・・・という方は、もしかしたら、感情の浮き沈みがあったり、周囲の言動が気になったり、体調がやや不安定だったりしていませんか?
そんな方は思考の「マイナス」を減らすことで、気分が楽になるかもしれません。減らす方法を少しずつ本ブログで紹介していきます。簡単なことが、思わぬ効果を生んだりするので、面白いですよ。
~夢を創り、夢を育む~出あいに、感謝
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