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HRD(人材の育成、教育研修)の現場から、気づいたこと、アイデアを発信します。初めて人材育成や教育担当になった方でも、わかりやすく、取り組みやすい情報提供を目指します。特に、20代~30代を元気にしたいご担当者様、是非このブログにご参加ください。

リーダーに「向いていない」と感じたら

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 新たにリーダーの役割を与えられて、自信がもてなかったり、不安だったり、あるいは、すでにリーダーとしての役割を担っているものの、今の取り組みでよいのか確信がもてなかったり、思うように成果が出せず悩んでいたり。本ブログは、そのような不安や悩みをお持ちの方に、「大丈夫。あなたにもできます!」ということをお伝えしていきたいと思っています。

 実際に、さまざまな企業でリーダー研修に携わっていると、最初は、本当に自信がなさそうな雰囲気を漂わせ、発言の随所で「本当に自分でいいんでしょうか?」とおっしゃっていた方も、半年、1年と経つうちに、成果を上げられるリーダーになり、その風貌も変わっています。
 また、ある程度経験のあるリーダーで、なかなか成果が上げられずに悩んでいた方も、あるとき急に、その人の良さがいきるリーダーシップを発揮されています。

 そのような変化がなぜ起こるのか。それは、その人の「偏った思い込み」を、変えたことによります。

 そこで本ブログでは、自分と周囲がよりよい成果をあげることに役立つ考え方を、ご紹介していきます。

 さて、「自分はリーダーに向いていない」と感じられている方の中には、「リーダーにはカリスマ性が必要」だと考えている人が多いようです。実際に研修で、「リーダーシップとは何か?」と話し合っていただくと、「カリスマ性」という意見はよくあがります。

 そんな私も「カリスマ性」は必要だと思っていた時期がありました。しかし、経営学者、P.F.ドラッカー氏の書籍の中で、違う考え方があることを知りました。それは、以下の内容です。

 リーダーシップは重要である。だがそれは、今日リーダーシップとして喧伝されているものとは大いに異なる。いわゆるリーダー的資質とも関係はない。カリスマ性とはさらに関係がない。神秘的なものではない。平凡で退屈なものである。その本質は行動にある
 そもそもリーダーシップそれ自体、よいものでも望ましいものでもない。手段にすぎない。何のためのリーダーシップかが問題である。スターリン、ヒトラー毛沢東の三人ほどカリスマ的なリーダーはいなかった。だが彼らは、史上例のない悪行と苦痛をもたらした似非リーダーだった。
P.F.ドラッカー著 上田惇生編訳 2004年4月 『実践する経営者 成果をあげる知恵と行動』 P.197 ダイヤモンド社刊

 いかがでしょうか?

 「リーダーシップ=行動」とは、どのようなことだと思われますか?

 次回以降も、『実践する経営者 成果をあげる知恵と行動』の内容から、役立てていただけそうなトピックスをご紹介していきます。

~夢を創り、夢を育む~出あいに、感謝

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