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モノと情報を「取っておく」と「損」するらしい

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 6月もあと少し。1年の折り返し地点です。2015年前半は、日経平均も2万円台を突破し、ITバブルと言われた時期の平均価格を上回りました。また、景況感も改善の兆しを見せており、以前よりも、夜間の街中がにぎわっている印象があります。皆様の地域ではいかがでしょうか? 

 よいムードは年後半も継続していきたいもの。そこで、12月は新年を迎えるための大掃除がありますが、6月も、小掃除をし、年後半をスッキリした気分で迎え、盛夏、いえいえ、成果につなげては?というのが、今回のお話です。

キリン極生、ユニクロ、今治タオルの共通点
 
キリン極生、ユニクロ、今治タオルに共通すること、と聞かれたらどんなことをイメージされるでしょうか?

 実は、この3つのブランドは、同じ方がアートディレクターとして、ブランディングに携わっています。

 その方は、佐藤可士和さん。私たちが日頃目にする企業広告(とその周辺)の多くを手がける、アートディレクター、クリエイティブディレクターです。佐藤氏の会社SAMURAIで手がけた仕事を確認すると、このブランドもそうだったんだ!というもののオンパレード。

 これだけ多くの企業から頼りにされ、また、消費者である私たちに影響力を与える存在というのはすごいですね。

 さて、そんな佐藤氏の仕事には特徴があります。それは「シンプル」であること。
 そのシンプルさを生み出す秘訣。それは「整理整頓」。

 実は、前回ご紹介した、近藤真理恵さんの「片付け」の話から、「片付け」の奥深さに気づき、ビジネス面での事例を求めていたところ、知っている方から教えていただいたのが『佐藤可士和の超整理術』(日経ビジネス人文庫)でした。

「整理整頓」で業績が上がるのか?
 
よく、創業経営者が成功にいたった話などには「掃除」の重要性が書かれています。また、私が仕事でお目にかかる経営者の多くは、「掃除」や「整理整頓」を大事にされています。そうした経営者が率いる会社は、業績が安定しています。しかし、「掃除や整理整頓」と「業績」の因果関係を明らかにしようと思っても、すでに当たり前になっているため、数値や目に見える形で表現することは難しい。

 しかし、多くの企業は「整理整頓は大事である」ということを知っています。そのため、自社方針に、「5S(整理・整頓・躾・掃除・清潔。組織によっては6Sなどもあり)」を掲げています。が、なかなかその方針が浸透せずに困っている組織も多いのです。そして、弊社に「よいアイデアはないでしょうか?」というご相談をいただきます。

 ちなみに、ここでいうアイデアは「やり方」ではなく、「重要性」をどう浸透させるか。

 そこで、重要性を伝えるためには「と、いわれています」という話ではなく、自分が確信をもって「やったほうがいいよ」と伝える必要があります。また、経営者の話にピンとこない人たちに「それ、良さそう!」と思ってもらえるような視点も大事です。その中で、影響力のあるビジネスリーダー向けの情報として『佐藤可士和の超整理術』がピッタリだったのです。

モノと情報があふれる時代だからこそ重要な「整理」の視点
 
『佐藤可士和の超整理術』は、特に、知的生産性の高い成果を求められる方には、値段以上の価値があるので、ご一読をお勧めします。その中で、特にお伝えしたいこと。

 それは、モノと情報があふれる時代に求められているのは、何が重要で、何が重要でないかを取捨選択する力。また、「価値」と思われるものの中から「真の価値」を引き出し際立たせる力。このような力が求められているということです。

 そうした力をどう磨くか。その訓練に非常に有効なのが、物理的な作業を伴う「整理」というプロセスだということでした。

 私は小さい頃から「モノを大事にするように」と教えられてきました。そのような環境で習慣化されたのは「とりあえずとっておく」こと。いただきものの包装紙、リボン、袋類はすべてストック。プリンの陶器、ゼリーのガラスの器、和菓子の笹製の器など、いろんなものが、我が家にはありました。

 そのような習慣は、無意識に仕事にも影響を及ぼします。雑誌、書籍、ダウンロードした情報、名刺、文具類などなど。「とりあえずとっておこう」になっていました。

 ここで一番の問題は、「とりあえずとっておく」モノと情報により、大事なことが見えなくなることです。大事なものが見えなければ、仕事の質も量も上げることができません。そのまま保持していれば、労多くして益少なし。忙しい分に合った成果が見込めないわけです。

 さらに、業績が回復しつつはありますが、企業は、ROEを求められるため、ある一定以上のリターンを出し続ける必要があります。そのためには、にコストを上げずに利益を上げる工夫が必須です。その利益を生み出すのは誰か。それは、現場で働くわれわれです。限られた時間と人員で、より高い成果をあげる。

 そのためには「大事なもの」が見える状態が望ましくなります。

 こんな背景も鑑みると「整理」は、思っている以上に重要性が高いのかもしれません。

 そこで私は、まずは実験的にデスク周辺をスッキリさせてみることに。
 すると、集中力が高まる⇒ダラダラしなくなる⇒疲れにくくなるといった効果がありました。

 ちょっと取り組むだけで思っていた以上の効果。このことから、「とりあえずとっておくもの」に囲まれている状態というのは、集中力に影響し、効率も落ちるので「損」だということを身をもって感じています。(今までどれだけ「損」していたか・・・)

6月末の「小掃除」のススメ
 
さてここでご提案です。6月末。忙しい時期かもしれません。が、少しだけ時間を作って整理をする「小掃除」の時間を設けてはいかがでしょうか?時間がない方は、10分だけでも十分です。

 自分が普段使っている場所、PCのメールホルダーに溜まった情報、キャビネットなどに入りっぱなしの資料など、「とりあえず」状態のものをなくしてみる。

 もともと日本では6月末に「夏越の祓(なごしのはらえ)」という、夏の暑い時期から年末に向けて、健康で無事に過ごせるよう6月末にお祓いをする習慣がありました。各地の神社では、お祓いの儀式も行われます。しかし、神社に足を運ぶ時間を作るのは難しいもの。そこで、「大掃除」ならぬ「小掃除」をすることで、お祓い代わりにしてはというアイデアです。

 7月以降にもよいムードを維持し、健康で無事に過ごしていくためにも、よかったら試してみてください。

 2015年後半が、皆様にとってよりよいものとなりますよう。

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