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HRD(人材の育成、教育研修)の現場から、気づいたこと、アイデアを発信します。初めて人材育成や教育担当になった方でも、わかりやすく、取り組みやすい情報提供を目指します。特に、20代~30代を元気にしたいご担当者様、是非このブログにご参加ください。

重要だが緊急でない、上司の「期待」への具体的な取り組みとは?

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30代~40代を部下に持つ上司や経営者に「彼らの日頃の働きぶりを見て、今後、彼らに期待することはどのようなことですか?」ということを、研修企画の為に、直接お聞きしたりアンケートを通じてメッセージをいただくことがあります。さて、彼らは何と言っていると思いますか?その内容はそれほど多岐にわたらず、次の3つに集約されます。

30代~40代を部下に持つ上司や経営者からの期待

1.高い視点、広い視野でモノを見れるようになってほしい
2.(今の仕事の範囲に固執せず)仕事の枠組みを拡げてほしい
3.周囲に対してリーダーシップを発揮してほしい

今の経営者や私たちの上司が30代~40代の頃は、上記3つは、ある程度「機会」(役割、立場、状況)を与えられて、強制的にそうならざるをえない環境に追い込まれ、上記3つの資質を身に付けることが出来た世代と言えます。

一方現在は、リーダー的な役割の肩書をもっていたとしても、実際の役割は「いち担当者」であったり、ベテラン社員として、同じ業務を高い質で短納期で処理することの繰り返しが求められていたり、複数の業務を並行してこなす、ある意味便利屋化せざるをえない環境になっています。

それとは別に、ITツールが身近になることによる弊害も出てきています。ITツールが身近になればなるほど、自分が興味のある情報にアクセスする頻度は多くなりますが、それ以外の情報を得なくなります。そのため、今の経営者や上司が30代~40代だった頃よりも、より視点や視野は狭まっている可能性があると言えるのです。(もちろん、自分の専門分野や興味ある情報は深まっているということはありますが)

ということで、まず、私たち30代~40代はそのような環境に置かれている現実を認識し、
〇視点は高く持てているか、視野を広げられていられるか?
〇仕事の枠組みを意識的に拡げられているか?
〇リーダーシップを発揮する機会を自ら作り出しているか?
ということを自問自答し、自分で意識的に取り組んでいかなければならない世代なのです。

さて、このようなことを伝えている私はどうなのかというと、これはかなり意識しています。また、そのために具体的な取り組みもしています。このブログをご覧になっている人の中には、自分でコミュニティを作ったり、アクティブに活動をされている方もいらっしゃることでしょう。ただ、一般的に企業に所属されている方の中に、次のような活動をされている方は、そう多くありません。そこで、ご参考までに私のケースの一部をご紹介します。私は次のようなことに取り組んでいます。

・業界をリードする経営者や専門家の講演会やセミナーなどに参加する
・各分野の経営者やその分野のリーダーと言われる方が集まる場に参加する
・紙媒体情報に目を通す
・目的を持って遠出する
・数年先の自分の仕事のイメージを持ち、そこに近づくために毎年テーマを決めて取り組む
などです。

なぜ、このようなことに取り組んでいるのかというと、こうした取り組みをしていないと「業績が伸びない」(生き残れない)という危機感を持っているからです。「そりゃ、あなたは起業しているからでしょ?」と思われるかもしれません。確かにそうです。ただお伝えしたいのは、これは何も特別なことではなくて、ビジネスパーソンであれば、このような活動を積極的にしておくと、必ずその後でプラスになることがあるからです。

特に、先日来よりご紹介している「7つの習慣」の第二領域「重要だが緊急でない」ことへの取り組みの1つとして、お勧めできるからです。またそれが、お客様への訪問活動の中で生きてくるからです。
次回は、その理由を私の経験からお伝えします。

【Six Stars Consulting からのご案内】
 企業内で、人材育成に携わる方を対象としたワークショップ(参加費無料)を開催いたします。開催間近となっておりますため、お席の残りは2席ですが、ご関心のある方は是非ご参加ください。お申し込みは、Six Stars Consultingサイトからお願い致します。なお、先着順の受付となりますこと、ご容赦ください。
 テーマ:組織の将来を担うミドルリーダー層(30代~40代前半)の課題と強化の具体策
     http://www.six-stars.jp/seminar/workshop.html
 日時:2013年1月23日(水)13:30~16:30
 会場:東京国際フォーラム会議室(最寄駅:東京駅、有楽町駅)

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