平成生まれの新入社員の育成を考える
12月も近づいてくると、研修スタッフは、2012年度入社の新入社員育成の準備をスタートします。4年制大学を卒業する内定者の多くは、平成元年(1989年)生まれ。平成とともに生まれ、育ってきた世代が入社します。
相手のバックグラウンドを知ると、教育のしやすいテーマ、しにくいテーマが見えてきます。そこで今日は、平成元年~2010年までの出来事をまとめた表を作ってみました。
平成元年~平成22年までの出来事のまとめ
年 |
主な出来事 |
経済 |
海外 |
1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 |
消費税3%導入 新天皇陛下即位 雲仙普賢岳 火砕流 五輪冬・夏同時開催 Jリーグ開幕 松本サリン事件 阪神淡路大震災 東京三菱銀行発足 消費税5%へ引上 長野五輪 改正住民基本台帳法 小渕内閣総辞職 小泉内閣発足 ゆとり教育開始 SARS流行/冬のソナタ 韓流/新潟県中越地震 福知山線脱線事故 トリノ五輪/安部内閣 能登半島・中越沖地震 北京五輪/脱ゆとり 新型インフル/政権交代 「はやぶさ」帰還 |
株価最高値38,915円 株価2万円割れ 牛肉・オレンジ輸入自由化 バブル景気公式終結 横浜ランドマーク/レインボーブリッジ 関西国際空港開港 Windows95/兵庫銀行破たん Yahoo!Japanサービス開始 東京湾アクアライン開通 金融ビッグバン/明石海峡大橋 プロ野球ダイエー・中日を制す 大店法施行/2000円札発行 USJ開業、ディズニーシー開園 日韓共催W杯/ノーベル賞受賞 日本郵政公社営業開始 年金未納問題/新札発行 中部国際空港開港/愛・地球博 ライブドア事件/耐震偽装問題 コムスン/郵政民営化/食品偽装 中国製輸入食品/事故米 株価7054円/消費者庁発足 羽田空港新ターミナル開業 |
米大統領ブッシュ氏/中国:天安門事件 イラククウェート制圧/東西ドイツ統一 湾岸戦争終戦/ソビエト連邦消滅 マーストリヒト(欧州連合)条約調印 世界貿易センタービル爆弾テロ ロス地震/ユーロ・トンネル開通 WTO(世界貿易機関)発足 ペルー日本大使館公邸人質占拠事件 アジア通貨危機/ダイアナ元妃、マザーテレサ葬 ロシア財政危機 コロンビア・トルコ・台湾で大地震発生 マニラ連続爆弾テロ アメリカ同時多発テロ ユーロ流通開始/バリ島ディスコ爆発テロ iTunes Music Storeサービス開始 米狂牛病発生・米国産牛輸入停止(日本) スマトラ島沖地震/北京反日デモ/中国暴動 エンロン社不正会計事件/ジャワ島地震 仏サルコジ大統領就任/CTRL開業 リーマン・ブラザース破綻/米大統領オバマ氏 GM破綻/マイケルジャクソン氏急死 アイスランド火山噴火/チリ落盤事故 |
山ほどある出来事の中から、独断と偏見でピックアップしました。テーマを揃えるとよりわかりやすいのですが、"世の中に与える影響が大きかった"と私が感じたものを選んでいます。
このようにしてみると、彼らが小学生頃はバブル経済が崩壊し、金融機関が破たん。失われた10年と言われた時期です。しかし、中学生~高校生頃は、ITが経済をけん引し、比較的安定していました。
ただ、企業の内部に目を向けると、次のようなことが顕在化してきた時期です。
日本版金融ビッグバン以降、会計の国際化に伴い、組織は運営の見直しを迫られました。多くの上場企業が、四半期ごとの業績報告に向け、業績をしっかり管理するための評価制度などを導入しました。
その頃、私の個人的な感覚では、研修でお伺いした企業の社員の多くが、疲弊している様子だったり、人間関係がギクシャクしている雰囲気がありました。
次のデータを見たところ、メンタル面に不調を訴える人が増加している時期とも重なっているようです。私の感覚的な印象だと思っていましたが、それだけでもなさそうです。
(データ引用:ビジネスメディア誠 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0804/28/news098.html)
また、出来事としても、企業の内部の問題が外に出て社会問題化していった時期と重なります。
金銭的・物質的には満たされる一方で、心身に問題を抱える大人、信頼感を欠く問題が相次いで露見する。そのような社会は、高校生の彼らの目にはどう映っていたのでしょうか?
明日は、彼らにとってもう少し身近な情報をまとめてご紹介します。
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